第2節
レポート
【1回戦】白石プロ・酒井プロ・山本プロ・加藤プロ
東1局、酒井プロが白石プロから3900を出あがりし、好調な滑り出しを見せたが、次局、すぐさま白石プロが酒井プロから3900を取り戻して平場に戻るところから始まった一戦。
小場と流局が続き、1回戦の山場を迎えたのは終盤を間近に控えた南3局のこと。私に高打点の手が入る。
ドラ
しかし残念なのは、あがり枚数の少なさ。すでに場にが2枚飛んでいるため、ダマを選択。その後、運の良いことに最後のをツモりあがり、一躍トップとなった。
だが迎えたオーラスで、トップの私を捲る手を仕上げた白石プロとの直接対決となり、白石プロに放銃。この放銃により私は2着となり、1回戦目の軍配は白石プロに上がった。
【2回戦】近野プロ・白石プロ・山本プロ・加藤プロ
東1局目から近野プロが鮮やかに三色を決めるところからスタート。
東3局、私はドラを暗刻にして以下の形からをチー。
ドラ
白を切り、倍満のテンパイを入れるも、すぐさまリーチを仕掛けてきた山本プロの当たり牌を一発で掴み、手痛い失点となる。この失点が後々まで響き、ラスで終了。2戦目も白石プロが堅実にトップを取り、総合1位の座にいる板川プロにまた一歩近づくことになった。
【3回戦】山本プロ・近野プロ・加藤プロ・酒井プロ
東2局で中を仕掛け、近野プロの親番を軽く蹴ろうとした私だったが、あがり牌を探り当てるまでに近野プロからのリーチが入る。これに逃げ場を失った私が切り出したが一発で「ロン」
ドラ ロン
12000点の痛烈な放銃となってしまったが、続く東2局一本場、私が近野プロから8000点を取り戻すという大きな点数のやり取りが続く。
この8000点で調子づいたのか、東3局で迎えた私の親番。ドラのを雀頭にし、両面リーチをツモって4000オールを和了。次局は流局するも親は流れず、東3局3本場へ。
ここで山本プロの捨て牌が異様な気配を呈する。察するに、明らかに国士無双だが、私も親番を維持したい気持ちがあり、12巡目で何とかテンパイを入れる。流局後、手を公開すると山本プロはきっちりと国士無双をテンパイを入れており、これを仕上げられていたら私のトップはなかっただろう。東3局の親満を守り切り、この回は私がトップを取ることができた。
【4回戦】白石プロ・近野プロ・山本プロ・酒井プロ
東2局、白石プロが以下の手で先制リーチ。
これに対して、山本プロからリーチが入る。これがなんと、再び待ちの国士無双のテンパイ。しかし山本プロにとっては惜しくも、白石プロが先にをツモりあがり、役満をかわす結果となった。
南3局、親の山本プロから6巡目にリーチがかかる。白石プロがそれに対して追っかけリーチを打ったのは、その2巡後。お互いに早い段階でのリーチだったが、ここから和了までの道のりが長い。ツモ切りが続いた後、このまま流局するかと思われたその時、最終形まで手が仕上がったであろう近野プロからリーチが入る。宣言牌は。最後まで絞り切ったこのが、白石プロのあがりに結び付く。
ロン
白石プロの勢いは止まることを知らず、この回も白石プロのトップにて終幕した。
私が抜け番となった5回戦目で、近野プロ・酒井プロ・山本プロに囲まれた白石プロがその日、初めてのラスを押し付けられることになったものの、依然として白石プロが総合二位の座に君臨する。
そしてさらにその上を行くのが、別卓で戦っている板川プロである。同卓していた下野プロ・岸野プロ・坂本プロ・高根プロは、いずれも断トツの上位がいる時の戦い方を知っている者たちばかりである。その彼らをもってしても、板川プロがさらにポイントを大きく伸ばす独走状態となった。
第2節が終了し、次の第3節は折り返し地点である。最終節に向けて、どのように戦っていくかが決勝卓に残れる要因となってくるが、このリーグ戦に弱い選手など一人もいない。私も決勝卓に残れるよう、誰と戦おうとも全力を尽くしたい。
執筆者:加藤春樹
2016年05月23日
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