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【2016年度】前期プロリーグ

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【2016年度】前期プロリーグ

最終節

レポート

プロリーグ前期もついに最終節。リーグ戦では1卓上位5位による対局を行い、現プロチャンプの中田プロへの挑戦権を決める。

通過枠は3名だが、現在300Pの板川プロは通過確定。残り2枠を4人で争う厳しい戦いになるだろう。それではハイライトをお送りする。

1回戦、現在ポイントが離れて5位の近野プロが逆転通過をかけて連続リーチで加点すると、順調にポイントを重ねて、まずは並びを作った。

2回戦は近野プロと酒井プロがトップ争いを繰り広げるも、酒井プロが南のバックを出アガリ、ここで4名の中から1人飛び出す結果となった。

酒井プロは若干20歳ながら押し引きに粘り強さがある、いい選手だと感じる。

3回戦、白石プロ、山本プロ、近野プロがポイントで三つ巴。白石プロが反撃を開始する中を、チートイツ裏ドラ2枚乗せるツモでポイントを盛り返した近野プロ。

しかし、南場でオタ風をポンした酒井プロにバックの西を鳴かせてはしまい、ドラ3の2000-4000をツモらせてしまった!

これが戦局に響いたのか、更に酒井プロの反撃を受けて3着に落ち、オーラスも白石プロに逆転の打ち込みをするなど、近野プロが体勢を崩してしまった。

4回戦も近野プロが開局から白石プロと板川プロに連続8000を打ち込み、
大乱調。これで近野プロの通過の可能性は途絶えた。

4回戦終了時

板川プロ297.4
酒井プロ208.1
白石プロ114.8
山本プロ16.8
近野プロ7.4

最終戦。山本プロの条件が厳しく、上位3名の消化試合になるかと思われた矢先、山本プロが素晴らしい意識を見せた。山本プロが東場の親番で早いオタ風をポンして、一気に以下の手に仕上げる。

 ポン
ドラ

上家の白石プロは完全にピンズを絞る為、狙い打ちは厳しいか。ここで前に出た酒井プロが打8ピン。

トップが絶対条件なので、ここは12000をあがるかと思えば、これをスルー。西が出ても18000のテンパイには取らず、沈黙の我慢を続けた。

この影響を受けて、白石プロに好形のテンパイが入る。勝負牌は初牌の発だが、山本プロはまだノーテン、『酒井プロに打ち込むならよし』こう考えた一打だったに違いない。

そして、これに酒井プロからロンの声がかかった。


ドラ

まさかの四暗刻単騎!麻雀は何が起こるか本当にわからない。

山本349
白石△85

山本プロが逆転するには、白石プロのラスが絶対の条件。この結果、山本プロにはわずかな晴れ間が覗いたが、これでもまだ20000点は遠かった。

白石プロが更に失点を重ねるも、山本プロの南場のラス親はまだ親満条件。これに構わず板川プロと酒井プロは場を流しにかかる。

しかし、山本プロの我慢の麻雀がついにこの苦境を覆した!

四五五五六七八(789)345ドラ五ツモ六

まずはこの手をリーチで6000オール!

早いテンパイであっという間に出アガルかと思いきや、更に八万を引いてリーチ!まさかの連続親パネを決めるという行幸を果たした。

ここだけを見れば派手に見えるかもしれないが、山本プロはこの最終戦以外、ほとんどアガリらしいアガリがなかった。おおよそに数えて40局をこらえた結果がこの連続6000オールと考えると、麻雀はいかに我慢が大事な競技かとわかる。

逆転された白石プロも前期の試合から押し引きを建て直しとても強かった。しかし、最終戦で条件さえ理解しておけば。次の機会に繋げて頂きたい。

こうして2016年前期の決定戦には板川プロ、酒井プロ、山本プロが進出した。防衛する中田プロにとっては誰もが手強い相手になるだろう。こちらの戦いもぜひ注目して頂きたい。

2016年09月30日
執筆者:近野理智男

↓前節の成績は、次のページにございます↓

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