麻雀共同体WW(ダブル)

関西・大阪中心の競技麻雀のプロ団体

プロリーグ後期第2節レポート

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2021年度後期(第14期)プロリーグ第2節レポート

担当 山本

プロリーグのレポート担当になると、リーグ戦が2つ(A・B)に分かれていることもあり、また、5人回しの抜け番以外の自分が入っている対局を中々詳しくレポートできないことがあります。予めご了承願います。

今回はBリーグ1卓(11/14、別日対局、5人回し)の報告を。(敬称略)

★1回戦
坂本、夢野、板川、下野
(抜け番 山本)

・東1局ドラ8s

3者にぶつかる手が入る。
板川に4巡目に
34889p45s34567m東
の勝負手になる。しかし、中々有効牌が引けず、終盤かなり薄くなった2pをチーし、258m待ち1000点(またはテンパイ)狙いへ。

一方、下野は6巡目
12366999m67s白白發
のイーシャンテンから10巡目にツモ發でマンズのホンイツへ向かい67s切り。次巡發をポン、9m・白のシャンポン待ちへ。

夢野は、役牌も含め2副露して前に出る。
そして夢野が板川より3900点(東ドラドラ)をあがる結果となった。

・東2局ドラ5p

10巡目、親の夢野がドラの5p切りで先制リーチ。そこに坂本が9pでリーチ。しかし、その宣言牌に夢野がロン。2000点ではあるが、連続のあがりで上々の滑り出しである。
その後夢野は、東2局1本場2000(2300)点のあがり、2本場500(700)オールのツモあがり。完全にペースを掴むのか。

・東2局3本場は、板川のリーチで1人テンパイで流局。

・東3局4本場ドラ8m

6巡目、板川がオタ風の
南(2枚目)をポン。この状態で東・白・發が場に出ていない(中は1枚切れ)。
板川以外3者は、字牌をしぼることになる。重い展開で板川の1人テンパイ。

南場に入って
坂本 21800
夢野 43500
板川 25200
下野 29500

・南1局ドラ5p

下野が積極的に仕掛ける。
2巡目9pをチー 789p
4巡目發をポン
最終的に
12356p南南 ポン發 チー789p
のテンパイを入れるが、1人テンパイで流局。

・南2局2本場ドラ中

2巡目、板川が1sをポン。

このポンで
* ホンイツなのか?
* 対々なのか?
* 役牌暗刻(バック)なのか?
* ドラ中の暗刻(バック)なのか?
* チャンタ系なのか?
* 手の中で三色や一通が入っているのか?

板川が動くと他家のケアが強くなっていくのがヒシヒシと伝わってくる。場が一気に重くなる感がある。それも板川の狙いの一つかも知れないが…この局は全員ノーテンで流局。

・南3局2本場ドラ西

この局がこの日の展開、運命を左右する局になったような気がしてならない。

親の板川の手牌、3巡目
1234p1224578m23s
ここから
5巡目 ツモ4m→打4p

*ここで板川は123の三色に照準を合わせ打4pとする。

6巡目 ツモ3m→打5m
7巡目 ツモ8m→打2m
8巡目 ツモ1s→打8mでリーチ

123p1234478m123s

テンパイまでの選択に迷いがなく、流れるような素晴らしい手順だった。

この出あがり12000点(+600)に、11巡目トップ目の夢野が、打9mで飛び込んでしまう。今までじっとガマンをしていた板川が息を吹き返しトップ目になる。

・南3局、南4局に下野にも勝負手が入るが、

ドラ8p
444s99m88999p ポン東

ドラ1s
1234678p中中中西西西
いずれも流局。1回戦は2着となった。

1回戦終了

1着 板川 44500
2着 下野 34000
3着 夢野 22200
4着 坂本 19300
山本 抜け番

★2回戦(抜け番 坂本)

2回戦は、坂本、板川が着実に点数を積み上げ、オーラス開始時、
坂本(親)→39500
板川 →37500
の2000点差のトップ争い。
そこで4着目の夢野が、3着目の山本を逆転する条件の2000、4000をツモあがり、坂本、板川が同点トップとなり、夢野が3着に上がり山本が4着へ落ちる結果となる。

★3回戦(抜け番 板川)

3回戦は小さなあがりが連続したが、夢野が要所要所であがり、トップ。2着坂本、3着下野、4着山本という結果で終わる。

★4回戦(抜け番 夢野)

東場の親番で板川が再び勝負を決定するあがりをする。

ドラ6s
4566688s ポン1s チー234s

この368s待ち、下野の打3sにロン24000の板川の声。
この日の板川の調子の良さを物語る一局だったのだが、板川の河に5sもあり少しケアが薄れたのか、読みが外れたのか。いずれにせよ板川が234sの2sのリャンメンチーから入り、その後の1sポンを考えると、ソーズ、字牌は1枚も放せないような気が自分はしていたが…。
下野の勝負にいった、または、かわしにいった一打だったかも知れないが、リスクもかなり背負わないといけない一打だったと思う。

その下野も南場に入り

ドラ5m
22678p678s23478m
のフリテンリーチ(9mを切っている)をかけ、見事
6mで3000、6000をツモりあげ、結果3着へと着順をあげていく。

そして4回戦は、板川が5万点超えのトップ、ここまでの3半荘で +120を超える一人舞台の展開になってしまった。

★5回戦(抜け番 坂本)

今節最終節なのか、お互いぶつかる展開に。
南場夢野が下野に12000点
を打つが、次局リーチで3000、6000をツモり、再度夢野がトップ目に。そのまま逃げ切る形となった。

第2節成績は

板川 +74.0
夢野 +55.8
下野 △7.2
坂本 △51.1
山本 △71.5

自分(山本)は
22600(4着)
25000(4着)
33900(2着)
27000(3着)
で、素点的にも大きな放銃がなかったものの、中々ツモが効かずテンパイスピードが全然違う感が強かった。ガマンガマンの展開、点数なので納得せざるを得ないが、△71.5。第1節との計が△100を超えて、もう早々と正念場になってしまったなぁ…。

以上、第2節のレポートでした。

が、もう1つだけお話させて頂きます。
10月のリーグ戦Bリーグ2卓第1節最終戦オーラスのある出来事。

今年WWのプロに仲間入りした沢崎プロの話。
その沢崎は、最終戦で四暗刻をツモり、断トツの5万点のトップ目で迎えたオーラスのラス親。
ドラは發。
沢崎は、何も迷うことなく、ノータイムで、親の第1打でドラの發を打ち出した。

何事か??と思った。他家は誰もポンせず、合わせず。そして5巡目親の沢崎からリーチ。ただ単純に配牌がまとまり、良形のイーシャンテンで發が1枚不要牌だったのかな?と思ったのだが、数巡後1-4s待ちの4sをツモ。手を開いたら何とドラの發が暗刻だった。勿論6000オール~は一瞬で理解できたが。
配牌役牌ドラカンツで暗カンをせず、ノータイムで第1打で1枚切れるのは、賛否両論あると思うが、何十年振りに出会ったような光景で…感心してしまった。
誰が彼に麻雀教えたんだ?と思いつつ、その引き出しを持っていたこと、末恐ろしいです。今後の彼に期待します。

ちょっと第1節のことをつけ足しましたが、これで終わります。最後まで読んでいただいてありがとうございました。
読みづらかったと思います。申し訳ありませんでした。

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