今節のレポートは有田圭壮が担当いたします。(以下敬称略)
まずは前々回の対局外での一コマ。
有:「坂井プロの着用されているブルーのネクタイ綺麗で素敵ですね。」
坂:「節ごとにどれにするか決まってるんですよ。」
有:「へぇ~そうなんじゃ。わしも淡いブルーのを以前に持っていたんですけど、なにをとち迷うたか、間違えて洗濯機に放り込んでダメにしてしもうたんですよ。」
以来イイな、いずれは欲しいな、と考えていたそんなおり、
女房以外の女性(☜ここ大事!)から年末に青ネクタイをプレゼントされたのである。
私がそれはそれは喜んで装着し、意気揚々と今節の闘いにのぞんだのは申し上げるまでもないだろう。
閑話休題、次回の最終節と合わせて残すところあと 8 半荘。
開始前時点で 4 番手の私は、当然のことながら決定戦進出枠 3 名に入るべく挑む。
2 卓の開始時点での成績は上位から
板川+215.4(暫定 1 位)
有田△26.8
榮△81.2
高橋△181.0
1 卓の方は
坂井+195.6(暫定 2 位)
山本+57.0(暫定 3 位)
穂村△39.6
酒井△140.4
1 回戦 有田→高橋→榮→板川
東一局、先制リーチは高橋。
しかし、その直後、有田にリーチのみの聴牌が入って即座に追いかける。
すると一発でツモ和了りをした上に、裏ドラ 3 枚の僥倖(ネクタイ効果か?)がおとずれ
て 6000 オールのスタートダッシュが決まった。
次局も 7700 の 1 本場は 8000 を和了って、かなり有利な状況を手に入れた。
しかし、この状況に待ったをかけたのも高橋であった。
さらなる加点を企ててリーチのめくりあいにいった有田からの 8000 ロン和了を皮切りに、
44467発発 8ツモ 白ポン 中ポン
二副露目の直前に切られた発には間に合わなかったものの、
混一色・小三元を見事にツモ和了ってわずか 2 局で TOP に立つ。
そのまま僅差で南場を迎えて、私はあと一歩が届かず 2 着で終局。
1 着:高橋+39.0
2 着:有田+14.1
3 着:榮△12.0
4 着:板川△41.1
2 回戦 高橋→榮→有田→板川
2 回戦はきっちり和了を積み重ねて、放銃を巧みに回避した榮が勝利。
せっかく TOP が奪取できる太い道のりが用意されていたのを自ら手放してしまった罰が当たったのか、1 回戦とはうってかわって牌の並びにも勢いが感じられず、私は防戦一方で 3 着で終局。
1 着:榮+35.3
2 着:高橋+11.2
3 着:有田△13.1
4 着:板川△33.4
3 回戦 高橋→有田→榮→板川
3 回戦は榮の勢いたるや凄まじく、怒涛の和了ラッシュにて、私はというと一時 10000
点をお借りしなければならないほどのダントツ状態になるのだが…。
そうなってしまう以前の東場親番で大事件!が起こりかけたのだった。
東二局ドラ5
結果、2000/4000 の和了をものにしたのは榮。
②②567一二三四六七八九 五ツモ
そんな中で私はというと、
⑦⑧⑨東東西西西北北 南ポン
オタ風の南ポンから発進してピンズの混一色に仕上げる予定だったところ、東と北がそれぞれ一枚ずつ放たれた後に手牌で対子にすることができて、小四喜を聴牌していたのだ。16000 オールもしくは 48000 と発声する準備万端だっただけに和了叶わずたいへん残念。
失点分をカバーすべく譲れない南場親番も先制リーチは榮。
南二局ドラ④
六七八566778⑦⑧中中
高め三色同順のリーチ宣言牌は⑦
あとがない有田はこれをすかさずポン。これにより榮がツモ和了するはずの⑥を有田が喰い上げる形になり、⑥暗槓。
①②②③③④⑧ ⑧ツモ ⑥暗槓 ⑦ポン
薄氷の 6000 オール和了が実ったのだった。
榮:「あの⑥暗槓と 6000 オールはかなり堪えましたよ。」
有:「そうだったんですね。種明かしありがとうございます。では小四喜の件と痛み分けということで。」
というのは後日談。
とはいえ、榮の TOP は揺るがず、素点を多少回復したものの 4 着で終局。
1 着:榮+45.9
2 着:板川+21.4
3 着:高橋△21.8
4 着:有田△45.5
4 回戦 榮→有田→高橋→板川
4 回戦は、とりわけ 1、2 回戦とも苦しい展開に見舞われたにもかかわらず耐え抜き、3 回戦で高ポイントの 2 着を獲得した板川が、東場親番で 5800、12000 の 1 本場は 12300 を立て続けに有田から召し捕り独壇場にもっていく。
369待ち平和の三面張を黙聴に受けてまずは 5800。
東四局 1 本場ドラ2
22三五②②③③④④⑥⑥ 四ロン
で 12000 は 12300。
召し捕られた私はというと、オーラスに 4 着を命からがら回避するのが精一杯で、なんとか 3 着で終局を迎えた。
1 着:板川+62.9
2 着:高橋+5.3
3 着:有田△21.0
4 着:榮△47.2
結局のところ、私が三者に+ポイントを進呈する結果になった今節。
対局を振り返ってみると、先にも記載したとおり、勝利の可能性が充分あっただけに、今後、そして最終節を自身の問題点と向き合い最期まで闘い抜く所存である。
また、
1 卓では、前節に引き続き山本が躍進して暫定 3 位をキープ。
3 卓では、中田が+87.7 ポイントを加算して暫定 1 位の座をさらに不動のものとした。
以上、お目通しありがとうございました。
次回 1 月 21(日)はいよいよ第 18 期最終節、是非熱い闘いにご注目ください。