最終節レポート 担当 坂井準司
【A1卓】 【A2卓】
①板川和俊+225.2 ②坂井準司+201.5
③山本聡 +110.1 ④榮克明 ▲59.2
⑤穂村勝利 ▲89.7 ⑥有田圭壮 ▲92.3
⑦高橋末治▲147.3 ⑧酒井佑介▲149.3
プラス者は上位3人のみと例年になく上下にはっきりとわかれて迎えた最終節。3位山本と4位榮との差が約170P、5位穂村・6位有田とは約200Pのポイント差があり、これは相当厳しい数字だ。マイナス組としては4戦連帯がマストで、そのうえで山本が大幅に貯金を減らしてくれることを祈るしかない。はたして上位陣はそのまま逃げ切れることができたのか、ラッキー青ネクタイ(第4節の有田レポートご参照)を締めて私が対局した2卓を中心にレポートをお届けします。
1回戦(有田・酒井・坂井・栄)
東場は流局が続く重苦しい展開となる中、南場に入ると「26オール」の発声を皮切りに「40オール」「60オール」の連続大咆哮。ただし、声の主は隣の卓の山本で、マイナス組の心をヘシ折るかのように親でアガり続けている。一方、こちらの卓は10・20が最高打点の痺れる接戦となったが、要所でアガリを決めた榮が意地のトップ、有田が2着。山本の声は2人にも聞こえていたはずだが、残りは3戦、諦めるにはまだ早い。
2回戦(栄・有田・酒井・坂井)
東4局、親の私が
⑥⑥⑥⑨⑨⑨5588 ポン東東東
ツモ5で60オールのツモアガリ。これが決定打となり私がトップ。
南4局、ラス目の榮がリーチしてツモアガリ。
三三②③④⑤⑥⑥⑦⑦⑧西西
ツモ西 ドラ三 裏ドラ⑥
マンガンだと3着止まりだったが、山本に追いつくためには連帯は外せない榮、僥倖の裏2で30・60となり2着まで。卓内のライバル有田を3着に落として引導を渡すとともに自身は残り2戦へ望みを繋いだ。
3回戦(栄・有田・酒井・坂井)
東2局、親の有田が榮とのリーチ合戦を制しトップ目に。
③④⑤⑤⑥⑦⑨⑨一二三三四 ロン五
ドラが⑨で榮から120のアガリ。残り2戦連続トップが必要な榮にとっては痛すぎる振込となった。その後は酒井も反撃、2人のトップ争いかと思われたオーラス(点棒状況以下)に波乱が待ち受けていた。有田378 酒井356 坂井255 榮211
まずはなんと、トップ目有田が最終盤にドラで親の私に振込!
五六七②③④⑤⑥⑦4678 ロン4 ドラ4
あまりにもびっくりして「ロン!」の声も普段より1オクターブ高くなってしまったが、対局後に有田に確認したところ、①萬子ホンイチ模様の酒井には通りそう、②その酒井とはテンパイ料で逆転される点差のため、③ドラは2枚持ち、という理由からのテンパイ打だったそうだ。そんな事情とは知らずに望外のアガリで勢いを得た!(と思い込んでる流れ論者の)私が次局の40オールでトップ逆転。
六六②③④⑤⑥⑦23456 ドラ2
リーチ、ツモ7
その3は有田が早々にリーチして榮から52の出アガリ、2着でフニッシュ。有田の放銃により瞬間トップ目に立った酒井だったが、その後は有田の1人芝居を眺めてるだけで順位が下がり結局3着に。そしてラスとなった榮の決定戦進出への道もここで閉ざされてしまった。
4回戦(坂井・酒井・有田・栄)
2、3回戦の連続トップで私はほぼ当確。別卓の板川・山本も決定戦進出が濃厚で、最終戦の残る注目ポイントは降級者(1名)が誰か、となった。そして、この日の酒井は傍から見ても気の毒なくらいツイていなかったように思う。これまでの3戦の結果(4着、4着、3着)を本人はどう捉えていたかはわからないが、この4回戦もその象徴的な結果となる。東1局、必死のパッチで有田のリーチをノミ手でかわして迎えた東2局の親番。「さあ、これから反撃!」という時に場に2枚切れの西をツモ切ると、これが榮のホンイチ52に御用となる。その後、有田が私に52と39を連続で振込、他力ながらラス抜けした酒井であったが、南1局にまたもや「有田劇場」開幕!今までの振込は必要経費だったのか?と思わずにはいられないほど簡単に倍満を引きアガった。
四四⑤⑥⑥⑦⑧667788 ドラ6
リーチ、一発ツモ④
この40・80で有田はラス目から一気にトップ目に。逆に酒井は再びラス目に転落。途中、私が20・40でトップ目を逆転するもオーラス、有田が再逆転。酒井にもチャンス手は入るがアガりに結びつくことはなく、結局ラスのまま終局となった。特に疑問手も見当たらないように見えた酒井だが結果は残酷。この日▲125でトータル最下位(降級)となってしまった。
別卓では山本がやはり1回戦で+69.9の大トップをとっており、その後もプラスを重ね逃げ切り。板川も手堅くスコアをまとめそのままゴールイン。結局、私を含め上位3人がそのまま決定戦に駒を進める結果となった。WWキング決定戦は2月12日(月・祝)に放映予定ですので、ぜひ皆様ご視聴ください。