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【2017年度】前期プロリーグ

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【2017年度】前期プロリーグ

最終節

レポート

MCWWプロの最強を決める戦い、2017WWプロリーグ前期の最終節。今回はWW King防衛中である私、近野理智男がレポートを担当させて頂きます。長文になりますが、宜しくお願いいたします。

MCWWプロリーグ登録15名の中から、優勝決定戦に駒を進めるのは3名のみ。しかし、MCWWにはヴェストワンカップ優勝の板川和俊プロを筆頭に強敵選手の数々がおり、どの選手が上がってきてもおかしくないレベルとなります。

その中でも、WW King初の連覇を果たした中田一幸プロが安定した成績を見せて大量リードを果たし、次にWWプロリーグ最多ファイナリストの山本聡プロが好位置につけています。この2人の結果は麻雀が実力の世界であるという事の証明として嬉しく感じますが、まだまだこれをひっくり返せる怪物が潜んでいるのがMCWWプロリーグの醍醐味でしょう。

それでは今レポート注目の上位8名の組あわせを発表させて頂きます。

1卓組み合わせ(数字は4節終了時の暫定順位)

1中田一幸、3加藤春樹、5、岸野功武、7有田圭壮、9真栄田一郎

中田一幸プロが200P超えを決めて出場1枠をほぼ掌中にする展開の中、今期上位成績にくい込んできたのがMCWWの、ばくだん岩こと加藤春樹プロ。昨年は自身の成績が爆発していた事を受け、今期はしっかり勉強し直してきました。しかし、同卓の岸野功武プロ、有田圭壮プロにも充分逆転の目があり、卓内2位で決定戦への挑戦権が獲得できるチャンスありです。

2卓、2山本聡、4板川和俊、6斉藤陽介、8弥生、10白石卓嗣

MCWW最強の1角を誇る板川和俊プロが暫定4位と面白い展開が期待できます。斉藤陽介プロ、弥生プロ、白石卓嗣プロは山本プロと板川プロの両方引きずり下ろして、自身の進出に繋げていきたいところでしょう。

それでは各卓のレポートとハイライトをお送りいたします。

(1卓対局レポート)

1中田一幸、3加藤春樹、5、岸野功武、7有田圭壮、9真栄田一郎

中田一幸プロが圧倒的リードを保つ中、どの選手が卓内2位の可能性に繋げます。

いくら大量リードに守られても一切手を抜かないのが中田プロの姿勢。一気呵成とばかりにガンガンとあがりを続けます。

それでも前半戦は加藤春樹プロがプラスを重ね、岸野功武プロが鋭い追い込みを見せるという3強の展開で最終戦を迎えました。

勝負どころでは強い岸野功武プロが形のよい満貫を決めます!

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逆に苦しい展開を押し付けられたのが加藤春樹プロ。何度も何度も、本当に何度も好形でチャンス手を曲げるも、必ず後1歩アガリに届きません。

僅差ながら、ついに岸野プロでトップでオーラスを迎えて、ついに勝負が決まったと誰もが思った最終最後のツモ巡。加藤プロだけが静かに熱意を燃やしてツモる牌に手を伸ばしました。

加藤プロも他家のリーチを受けて守勢に回っていた為、誰もがノーマークでしたが、観戦記者である私だけが加藤プロが受けに回りながらも最後まで諦めずに粘っていたのを知っていました。

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岸野プロのトップを逆転する1000-2000!ツモったのは2巡目に切っていたフリテンの8ピン!これまで空振りしていたツモが、最後の最後で加藤プロの元へ舞い降りました!

これで岸野プロを上回り、2卓の結果次第で、加藤プロが決勝進出の可能性へと繋げました!

(2卓対局レポート)

2山本聡、4板川和俊、6斉藤陽介、8弥生、10白石卓嗣

卓内では山本聡プロに100P近く上積みがあるものの、闘牌帝王板川和俊プロがいる限り、波乱は必至と言えるでしょう。

ところが、その板川プロを4者がうまく抑え込みます。随所にテクニックを披露し、板川プロが自身に有利になる展開を作り出すもの、前半戦は白石プロが打点力を発揮し、4回戦戦では開局4000オールを決めた板川プロに対して、3000-6000、8000オールと弥生プロが会心の一撃を見せます。

トータルでは板川プロを上回ったのが電光石火、斉藤陽介プロ!天王山である最終戦でも東場の親番でたちまちの6万点に到達します!

これで決勝は斉藤プロで決まりかと思わせた瞬間でしたが、後半戦にボルテージをあげてきた山本プロが、親番で斉藤プロをひと刺ししました。

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この12000の打ち込みが最後まで響いて、数百点で山本プロにトップをかわされてしまい、斉藤プロの決勝進出は惜しくも成りませんでした。

結果、2017年前期のWW King決定戦は、中田一幸プロ、山本聡プロ、加藤春樹プロが進出いたしました。殊勲はやはり前期プロリーグから猛反省を果たした加藤春樹プロでしょう。決勝戦での活躍をぜひご期待ください。

WW King決定戦は9月10日(日)に雀サクッチャンネルで生配信いたします!これからのWWの配信活動にも、ぜひご注目下さい!

2017年9月3日
執筆者:近野理智男

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