成績
レポート
2015年後期より、前期優勝の板川和俊プロをディフェンディングチャンピオンとし、残る10名の選手で決定戦の進出3枠をかけてのリーグ戦を行うシステムとなった。これにて5人回しによる2卓の開催となるが、より白熱したプロらしい対局が期待できるだろう。
1卓では前期の期首順位により山本聡プロ、岸野功武プロ、坂本健二プロ、弥生プロ、白石卓嗣研修生が対局。 昨年のEager Cup優勝者、王位のタイトルホルダーと結果を残した選手が集まるだけに熱意も高い。早速、弥生プロの12000、岸野プロの3000-6000などの怒号が飛び交う中、ここで大金星を上げたのは新人の白石研修生だった。中国麻雀に精通する選手だけに打撃戦には強そうだ。開幕の+97Pは大きいと感じる。
2卓は中田一幸プロ、近野理智男プロ、高根昭裕プロ、下野雄次プロ、加藤春樹研修生の対局。まずはチャンピオンロードの勢いをそのままに、近野プロが一回戦で大トップを決めるも、加藤研修生の四暗刻テンパイにひやり。 しかし、中田プロと高根プロは関西でもかなりベテラン選手。2回戦、3回戦では肩を掴まれた上、脇の甘さを捕らえて、しっかり2連続ラスに。最後まで我慢の麻雀を貫いたのが、前期足切りという結果となった下野プロ。最後まで体勢を崩す事なく+47Pと、卓内トップで臥薪嘗胆の意気込みを見せた。
こうして第一節を終えて見て感じた事は、今年も個性豊かな選手が揃ったという事だ。麻雀において玉石混交という意味は悪い意味ではない。私たちがお互いにバラバラな形だからこそ、試合を通じて切磋琢磨ができる。MCWWのプロリーグはそのような舞台として活用して頂きたい。
執筆者:近野理智男
2015年10月20日
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