麻雀共同体WW(ダブル)

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プロリーグ前期最終節レポート

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2020年度前期プロリーグ最終節のレポートを担当させて頂きます酒井です。よろしくお願いいたします。

今回新型コロナウイルス感染の拡大の影響によりプロリーグの開幕が遅れてしまったため、前期プロリーグは今回の第4節が最終節となります。果たして、WWking三連覇中の山本聡プロに挑むAリーガー3人は誰か?

(敬称略)
Aリーグの第3節までの成績と
最終節の組み合わせは

A-1
1 板川  +201.9
3 岸野  +101.2
5 斉藤  −29.0
7 坂井  −83.3
9 酒井  −148.1

A-2
2 中田  +132.0
4 加藤  −7.9
6 高根  −74.3
8 清原  −95.5

ここから決定戦へ進む3人と
Bリーグに降級する2人が決まります。
暫定最下位の私は残留したい一心で挑むので
坂井との激しい降級争いが予想されました。

一回戦
岸野→酒井→斉藤→板川(抜け番 坂井)

激しい点棒移動はなく、迎えた南3局で
板川と岸野のリーチに対して私が愚形のドラ1で追っかけリーチをして、岸野から2600を仕留める。
オーラスでトップ争いになったが、難なくトップ目の岸野にかわされ、2着で終えました。

二回戦
板川→坂井→斉藤→酒井(抜け番 岸野)

東2局
親番 坂井
ドラ 7
2444567888二三四
の形で坂井から3巡目にリーチがかかりましたが、あっさり3をツモられ
2000オールで先手をとられてしまいました。
ここから坂井の猛攻が続き、
私にチャンス手すらこない苦しい展開のまま、
坂井がトップ、私がラスであっさりポイントを離されてしまいました。

三回戦
酒井→斉藤→岸野→坂井(抜け番 板川)

東2局
ドラ3p
酒井
発発中中三三七七八八③③白

7巡目に1枚切れの白単騎待ちのチートイリーチをかけ、岸野から8000を討ち取る。。

南1局
親番 酒井
ドラ3

早い段階で
一二三四五六②③④2455
の形でテンパイを取ったのだが、愚形のドラ待ちで3色の手替わりがあるため、
先制リーチはかけずにいた。
数巡後、2を引きピンフの形になったため、ここでリーチ。
3をツモって2600オールをあがり、
ここでトップ目に立った。

南2局
親番 斉藤
ドラ4

酒井にここでチャンス手がはいる、
東東東南南発発発三三477

8巡目で四暗刻一向聴。
そこで、坂井から打三が出る、迷わずポンをし、
ドラの4を切りテンパイをとる。
南は場1切れ、7は2枚残り
南をツモれば役牌と三暗刻がつく、跳満のテンパイ。
その直後、親の斉藤からリーチが入る。
ここは、何とか押し切って上がってトップをもぎ取りたいところだか、斉藤に対して無筋のドラ4を持ってくる。
さすがにこれだけは押し切れないという牌をもってきて、南を切りまわる選択にした。
そして、次に斉藤が切った牌が7。
4s押して通ってたら、あがれてた牌だと悔やみながら7をポン
東東東発発発4 7ポン  三ポン

フリテンの4単騎待ちではりなおす。
そして、お互い上がれぬまま流局。

斉藤のリーチの待ちは場に5枚切れの六九待ちだった。

結果4は通っていたわけだが、果たしてドラの4を押してでもアガリにいく場面だったのか、私にとっては悔やまれる1局となった。

そこからトップ目になった斉藤と少し点差を離され、
2着で3回戦が終わった。

3回戦終了時点でのA-1のトータル成績は

板川 +202.8
岸野 +94.1
斉藤 −42.9
坂井 −47.9
酒井 −163.4

私はあと1半荘しか打てない状況の中、
残留するためには卓内でもっとも差が近い坂井とのポイントを僅差まで縮めるか追い抜くのが条件になる。
その条件が坂井とのトップラスを決めてなお且つ、55500点以上差をつけること。
少し厳しい条件だが、諦めず悔いのない対局にしようと4回戦に臨みました。

4回戦
酒井→岸野→板川→坂井(抜け番 斉藤)

開局、岸野から18000(親の跳満)をであがり、大きくリードする。

そこから、大事な親番は流され、
東3局
ドラ白
6巡目
酒井手牌

六七八677889③④⑤⑦の形でテンパイ
待ち⑦

ドラはないが、少し678の3色も見え、一盃口にもなりそう。

次巡⑦を持ってくる。
ツモあがりはせずに、9切りのフリテンリーチを選択。
子の時でも少しでも高い手を上がってリードを広げたい、その思いで一杯のリーチでした。
それが上手くいき、ラス牌の6を引き当てる。

六七八③④⑤⑦⑦67788 ツモ6

裏こそ乗らないものの、300-500が2000-4000に変わった。

次局も手がはいり、リーチ平和ツモドラ3の
3000-6000をあがり、さらにリードをひろげた。

2回目の親番でも、テンパイ料やアガリで加点を続けて、そして何とか坂井をラスに押しつけて終局することができた。

気になる4回戦終了時点A1のトータル成績は

板川  +213.9
岸野  +66.3
斉藤  −42.9
坂井  −97.3
酒井  −97.3

なんと、坂井と酒井が同点で並ぶことに!
私はここで対局終了だが、坂井はもう1半荘打たなければならない。
私の降級か否かは坂井に委ねられた。

斉藤も少なからず、決定戦への道が見えるところについている。
波乱の5回戦が始まるのではないかと思われました。

5回戦
斉藤→岸野→板川→坂井(抜け番  酒井)

東1局
ドラ一

一七八九①②③④⑤⑥⑦⑧⑨ ツモ一

親の齊藤がこれを難なくツモリ、4000オール。

斉藤がリードを保ったまま、他三者は団子状態で局が進み、

南1局  1本場
ドラ6

斉藤 手牌
二三四七八九②②66白白白

早い巡目で一向聴だったものの、13巡目にしてようやくテンパイし、6がドラだったため5切りリーチで加点を狙いにいった。
この時点で既に坂井も、ダマでテンパイが入っていた。

坂井 手牌
③③④⑤⑥12456789

3待ち

斉藤のリーチ直後、斉藤の現物であった3を岸野が捨てる。
これで、坂井が5200は5500の加点となった。
この上がりで坂井が2着目となった。

南3局

板川の最後の親番。
ほぼ間違いなく安泰で、親番など必要ない局面。
それでも、恐ろしいほどに手は押し寄せてくるものだ。

ドラ中

配牌は
一二八九①③⑤26西北白中

早々にドラの中を重ねるが、まだまだ遠いと、思ったが、順調に進み

一二三八九①③12中中東北

ここで上家から②が出るも仕掛けず。
そして、仕掛けずとも②をも引き寄せる
さらに3も引き入れ、いとも簡単に跳満のテンパイ。

ドラ 中
一二三八九①②③123中中

次巡九をツモってきて、八切りの高目親倍のテンパイ。

ドラ 中
一二三九九①②③123中中

さすがにドラは出ないと思うが、九は出るかもしれない、見ているこちらもドキドキした
(残念ながらこの局は板川の一人テンパイで流局)。

南4局  3本場供託3本

この時点での並びは
1 斉藤  51000
2 板川  30500
3 坂井  23200
4 岸野  12300

斉藤は満貫以上を上がれば、決定戦へ進むことができる、坂井は親なのでとりあえず2着以上浮上が条件になってくる。

ドラ六

坂井が早々に先制リーチをかけ、
斉藤が押しかけてくるが、

坂井
二三四六七八②③④7899 ツモ6

しっかりと引きアガり、2600オールの加点で2着に浮上、連チャンとなる。

南4局 4本場

坂井は2着でいいから終わらせたい、
斉藤は岸野から満貫直撃、跳満以上出上がりが条件となる場面。

斉藤が
ダブ南をポン
オタ風の北をポン

この仕掛けに岸野と板川は身動きが取れなくなり、ほぼ撤退。

そこで、坂井が6を切った
すると、斉藤からロン

私もこれには驚いた。
斉藤の手牌は

1116白白白  北ポン   ダブ南ポン

12000は13200の上がりとなった。

この上がりで斉藤は見事、決定戦への条件を満たしたのであった。
そして、坂井はこの放銃で3着に落ちてしまい、酒井とのトータル順位が、入れ替わってしまうのであった。

こんな最後の最後まで波乱の展開が待ち受けていようとは、誰も予想のできない対局であった。

最後まで諦めない執念を持って闘ったおかげで無事私は降級争いから抜けだすことができて本当に良かったです。
来期こそは決定戦をかけて争えるように頑張ります。

では、今期の結果発表です。
Aリーグ
1位通過 板川
2位通過 中田
3位通過 斉藤

この3選手が
現在3連覇中の山本に挑む、WWking決定戦へ出場となりました。

Bリーグ

1位通過  真栄田
2位通過  穂村

この2選手が、来期Aリーグへの昇級となりました。

第11期WWking決定戦は2020年10月4日(日)に行われます。
私も初解説として出演しますので、ぜひご覧下さい。

以上最終節のレポートとさせて頂きます。
ありがとうございました。

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