第1節
レポート
さる4月24日、ブッキング青葉にて、12名の新たなる参加者を加えた総勢33名でプロアマ春合戦が開催されました。
今月から一部大会システムを変更して、1節ごとに楽しんで頂けるように毎節当日賞として上位3名の表彰。更に、MCWWのタイトル戦ウィナーズカップのシード権をプロアマ各1名ずつに拡大いたしました。
申し遅れましたが私、春合戦第一節のレポートを担当させて頂くMCWWの宴会部長こと、坂本健二です。拙い文面ではございますが、最後までレポートにお付き合い下さい。
【1回戦】
まず春合戦最初のアガリを誰が制するのかを注目していたところ、山本プロからロンの声が聞こえる。
この形でヤミテンを選択。を引き入れ、変則3メンチャンに変えてのリーチ。1発でも2600点の出アガリでは安いか。
この2600点の穏やかな皮切りとは裏腹に、この第一節を相撲に例えてみればは『荒れる春場所』ならぬ『荒れる春合戦』という展開の1日となりました。
6卓では大屋さんが東場の親番にてこの形でヤミテン。
ドラ
これに高めの東が出て24000のガリ。
1卓では前年度の春合戦、秋合戦の連覇である押谷さんが東ミンカン、北ミンカンとアグレッシブに仕掛ける中、WWの加藤プロが親番でこの手を息を潜めてテンパイ。
ドラ
を見事に出アガリ18000のアガリ。
1回戦という事で自分の状態を手探りの中、和了した人は今日はいけるんじゃないかという手応えをつかんだでしょうし、放銃した人はメンタルを立て直すのに大変苦労したのではないでしょうか。
【2回戦】
会場内に『役満が出ました』の声が響き渡る。見てみるとWW初参戦の藤川さんの手牌が開かれている。
ロン
9巡目の出アガリとなっていたが、6巡目に早くもカブリの白を切っており、国士とは予想しにくい捨て牌となっていた。後で藤川さんに聞いてみると『8種からのスタートでした。』との事。藤川さんにとって思い出に残るアガリになったのではないでしょうか。
【3回戦】
3回戦では更に驚きの展開が続く。2卓から大きなどよめきが起こったので見に行っでみると、大屋さんの手牌が倒されずに残っている。
まさかの高め四暗刻単騎。では誰がこのアガリを阻止したのかと、下家の斉藤さんの開かれた手牌を見てびっくり。
ロン
4人打ちでは珍しい役満対決の放銃者はこの方、WW代表の板川プロでした(笑)斉藤さんお見事、おめでとうございました。
更にそのざわめきが収まらない中、『またまた役満が出ました』との声。
ポン
ロン
あがったのはたっきーさん。同卓者が大三元だったとわからなかったと声が漏れる。絶えず自然体で模打を繰り返すたっきーさんならではの役満だったように思います。
【4回戦】
3回戦の終わりに上位3名の発表となりました。現状のところ1位が107.5Pで堅実に加点を続ける高濃さん。2位が3回戦に役満を炸裂させた斉藤さん。3位が当プロきっての三色マイスター近野プロ。
おそらくこの3人の中でトップを取った人が当日1位の可能性があるという事で、4回戦はこの3人の動向に注目しました。
まず近野プロ。4回戦は牌勢が悪く、手が伸びずにノーテン罰符とツモ減りで点数を削られ、4回戦3着となり入賞を逃しました。
続いて斉藤さん。高根プロが点数を伸ばして終局前、親番で50000点オーバー、斉藤さんは30000点弱。逆転するにはハネ満直撃か倍ツモ条件でこの手牌
この手にドラもなく、まずは高根プロのトップで確定かなと見ていた所に奇跡的なチャンスが到来する。ここからをつもりアンカンすると新ドラが、さらにリンシャン牌は
ドラ
迷わず即リーチでをツモれば倍満、をツモれば裏2条件。力の入ったツモが続くが、この手牌が倒される事はなく2着で4回戦を終了。斎藤さんは惜しくも上位には後一歩届きませんでした。
春合戦第1節の1位となったのは高濃さん。東2局、小西さんが苦心の連チャンで積棒を増やして、更に親番でのリーチを受けた直後の高濃さんの手牌、
は場に一枚切れている。どちらを切ってもヤミテンをキープ出きるところを、高濃さんはを勝負しての西単騎。3巡後に危険牌のを持ってきて少考の上腹を括り、単騎での追いかけリーチ。これを1発で小西さんからを出アガリ、ハネ満のアガリを決めた。
単騎の選択といい、リーチのタイミングといい、正に目を見張る一局で見事4回戦のトップを取り、高濃さんが春合戦第一節の当日優勝となりました。
上位3名は以下の結果となりました。
1位、高濃祥平さん157.7
2位、高根昭裕プロ137.0
3位、吉田雄二さん109.2
春合戦のスタートはご覧のように役満が3回も出るという波乱の展開で終了しましたが、リーグ戦はまだ始まったばかり。
今節参加できなかった方、調子の悪かった方も、まだまだ優勝するチャンスは存分に残されています。次節もみなさまと元気に逢えることと、そのご活躍を楽しみにお待ちしております。
執筆者:坂本健二
2016年05月07日
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