第2節
大会模様
レポート
『たら・れば』は麻雀では禁句だ!
誰しも一度は耳にしたワードではないでしょうか?
こっちの牌を捨ててい「たら」…
あの牌をチーしてい「れば」…
私としては、麻雀の上達に一番必要なワードだと思っています。
その禁句ワードをもとに、プロアマ春合戦第2節のレポートを綴らさせていただきます、高根と申します。
【1節の成績】※上位5名
1位 高濃さん+157.7
2位 高根P +137.0
3位 吉田さん+109.2
4位 斉藤さん+107.4
5位 近野P +84.8
100P以上が4名ということで、2節以降は激しい戦いが予想される結果となりました。
2節のレポートは上位の方々に注目してみます。
【1回戦】
人数調整のため、選手として参加になりました。
藤川さん +71.4
清原さん +35.6
湯村さん ±0 (2節から参加)
高根 +137.0
言わずもがなですが、2節ということは1節の成績があるので、プラスの人・マイナスの人がいます。
藤川さんと私がトップ・ラスになると、スコア丸々入れ替えという最悪の事態になってしまいます。
席しだいではマークの仕方すら変えるつもりでしたが
結果、私の
〝対応させられる〟上家に藤川さん
〝影響を受けず、やり易い〟対面に湯村さん
〝私からチーができる〟下家に清原さん
となりました。
1節のスコアと席順が決まれば、何が起きるか?誰が積極的に攻めてくるか?など、色々想像ができますね。
よろしくお願いします。
挨拶が起こるまでに、こういった考えがあると少し違った麻雀ができるかもしれませんね。
あとは、自分が場を制して、思った通りのゲーム展開ができるかが、勝負の分かれ目でしょう。
自分のミスでドラ暗刻の手牌が流されたり、スピード負けなど、展開を握れないまま進んで東3局 西家 5巡目 ラス目 私の手牌
ツモ
この手を1000点や1300点で仕上げるのは些かもったいない。
タンヤオ・三暗刻→四暗刻or四暗刻単騎を意識して打。
少ししてツモ五としテンパイ
目標のタンヤオ・三暗刻は達成しましたが、四暗刻への変化を期待します。
もう一つ
数字のど真ん中が固まったので、他家がサンショクを作るには123、678、789が濃厚です。
2種類狙える678、789の手作りをされる可能性があり、⑧での高め放銃が気になるのも、ダマテンにする理由です。
しばらくしてツモ⑧ 打⑤
四暗刻の変化と、⑧の放銃回避に満足し、ダマテンというミスをおかしてしまいました。
案の定、次順 ツモ⑨で、1300-2600。
ツモ
この手に対しての一番のミスは
リーチをしてい『れば』…
という発想が無かったこと。
巡目がかなり進んだのもあり、という当初の目標以下のロンアガリをする気満々なら、リーチで打点を上げるべきでした。
一発ツモ付きの満貫以上のアガリをしてい『れば』、南場はもっと楽に展開できたでしょう。
こういったように、たら・ればの発想ができる人は、次からこうしよう、ああしようなど、打ち方にバリエーションが増えるのではないでしょか?
結果、前半はミスばかりでしたが、後半で展開が向いて1着となり、上位のキープはできました。
【2回戦】
上位陣の1回戦の様子を見ると、吉田さん・高濃さんともにラスを引いており、近野プロはトップ。
私と近野プロが抜き出た状態になったので、
2回戦のテーマは大きく下位との差を広げること。そしてラスは引かないこと。
基本全局参加・安手と読めたらゼンツ・競り負けたらトップは諦めてラス抜けに転換。
2回戦のメンバー
高根プロ
越中さん(2節から参加)
ナンバー20 さん
井倉さん (2節から参加)
越中さんが主導権を握って、点棒を増やされてしまい、参加すらできないままラス目。
後半で手が入り2着目。
そしてオーラス 東家 2着目 ドラ4
ドラが4なので234のサンショクを目指して進めていたところで5分前コール。
上家のナンバー20さんが、中ポンからソーズのホンイツ手。河にソーズは1枚だけ。
かなり深くなった15巡目に6が置いてある。
ドラは4なので、満貫は必至。
5をツモってしまい、切れないのでサンショクは345に転向。
そして流局前…
ツモ
ラス牌であろう3を引いてテンパイ。
点数状況は
上家 ナンバー20さん 21100点
私 32900点
下家 井倉さん 24400点
対面 越中さん 41600点
ナンバー20さんに満貫をツモられると、着順が逆転される。
越中さんは射程圏内。
5分前コールが入っているので、仕掛けて2000オールでも十分で、最悪テンパイ連チャン。
満貫を放銃してもラスにはならないので、もちろん打か、打。
流局間際で、サンショク確定させる必要もないので打か。
それとも、に腰を入れず摸打をしたので、出来メンツと考え、打か。
どうでもいい情報だが、抜け番の板川プロの視線を感じる!(見てないので多分)
時間がない!
どうする!
…打!!
「ロン!!」
ポン
ショックでアタマを覚えていませんが、確か。
出来メンツの読み当たってるし。
結果、3着で△15.1
自分を信じてい『れば』…
ちなみに河にあったとを入れ替えてい『たら』、の手出しをヒントにして8は捨てなかったでしょう。
流局間際に、形につられてリャンメン変化させずに残したナンバーさんがお見事でしたね。
【3回戦】
抜け番となり、グルグル見ていたら
東1局 南家 ドラ4 吉田さん
ツモ
下家の西家弥生プロがオタ風の南ポンをしているので、マンズのホンイツ気味。
リーチするかな?と見ていたところ、打。
・・待ちだが、アガリ目は・。
ホンイツ気配があれば中は期待できない。
そしてドラもない。
そういった考えだったのではないでしょうか。
結果は流局でしたが、弥生プロのテンパイ形は
ポン ポン
切りリーチを敢行していれば、弥生プロが楽にアガッていたでしょうね。
さすがの打ち筋でした。
別の卓で小西さんがリーチをしていました。
比較的早いリーチで、河は3巡目にが並んでいるなど、チートイのような、チャンタのような感じ。
しばらくしてでツモの発声。
チートイかな?と確認したところ
ツモ
表ドラ 裏ドラ
リーチ・ツモ・中・チャンタ・三暗刻・中・裏3で三倍満!
ん!??
中2回言うてますよ!笑
場が和んで4000-8000をもらっていました。笑
別の卓で大屋さんの手牌
結果は藤川さんの500-1000に負けてしまいました。
しばらくして覗いたら
ロン
1節目の時にも24000点のメンホンをアガるなど、さすがの手作りでした。
【4回戦】
メンバーは
越中さん、池上さん、清原さん。
一つ大事な情報が、池上さんは3連勝で現在当日賞トップの123.0P。
ここで私とトップラスになると、3節以降にも響くので、全力で上位浮上を阻止しなければなりません。(鬼とか言わないでね)
清原さんの1人舞台から、親移動で越中さんの勢いが増したとき
越中さんが
の形でリーチ。
私の手牌は
ドラが、河がピンフ形、2回戦の傾向から勢いをつけられるとまずいので、雪辱を兼ねて、全ツッパ!!
しばらくしてを引き六九待ちで追っかけリーチをしましたが、越中さんがをツモアガリ。
私の親番 ラス目 ドラ
配牌
開局早々のをポン 打
打点が欲しいところなので、打牌候補としては四七ですが、トイトイ用には捨てにくいので、か。
リャンメン変化はやより、の方が優秀なので、打。
そして、少しして越中さんがリーチ。
手牌はなんと
で、待ち。
間一髪の回避をしていたそうです。
もし、トイトイの発想を入れずに、早上がりにかけてい『たら』打、打やとし、放銃になっていました。
結果、ポンが功を奏し、テンパイ形
ポン
池上さんの七にロンの声が重なりましたが、上家の私が18000のアガリとなりました。
その後清原さんに上手く逆転され、2着となりました。
アマチュアの方々との交流戦は、何かで失敗しても笑いが起きて盛り上がり、そして麻雀の内容はシビれるものばかり。
そんな雰囲気がとてもいいですね。
当日賞3位は+66.4の湯村さん、2位は+69.3の佐藤さん、優勝は+103.7の押谷さんでした。
プロアマ二連覇をしている押谷さんが、当日賞優勝で、スコアを伸ばしたので次回から要注意人物です。笑
コラムのようなレポートになってしまいましたが、次節以降に少しでも役立てたらと思っています。
執筆者:高根昭裕
2016年05月23日
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