麻雀共同体WW(ダブル)

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【2016年度】プロアマ春合戦

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【2016年度】プロアマ春合戦

第3節

関西・大阪に本部を置く競技麻雀のプロ団体【麻雀共同体WW(ダブル)】の麻雀大会【プロアマ春合戦】

大会模様

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レポート

第2節を終了して、現在首位を走るのは高根昭裕プロ。その高根プロと7卓で一戦交えることになったのは、清原さん、欅さん、井倉さん。
東場1局目、南家の清原さんの手が12巡目に止まった。


ドラ ツモ

牌効率だけ考えるなら五萬切りだが、清原さんはここで⑦ピン切りで⑥ピンを雀頭に固定。次巡、三萬を引き込み七切りし、ドラを確実に使い切る形に。そしてリャンカンの六萬を引き入れ、見事井倉さんから②ピンを打ち取った。


ドラ ロン

5卓では、総合4位の高濃さんと5位の近野理智男プロが同卓するという面白いカード。 親の近野プロが快調な滑り出しをみせる中、東場2局目、近野プロの下家にいた高濃さんから10巡目に5ソウ切りリーチが入る。


ドラ

この二巡後、倉本さんから追っかけリーチが入ったのだが、実は高濃さんの七対子は地獄待ちの南単騎。結果、両者ともに和了することなく流局をしたのだが、高濃さんには少々肝が冷える一局となったかもしれない。

二回戦では、4卓で板川プロの猛攻に高橋さんが苦しんでいた。
開局でホンイツの勝負手でリーチをかけた高橋さんが板川プロの海底で振り込むという痛恨のスタートを切ったが、迎えた親番でその失点を補うしっかりとした和了を見せてくれた。


ドラ ロン

別卓では、中田プロがオーラスでそれまでトップを走っていた吉田さんを捲る圧巻のあがりを見せた。

 ポン
ドラ ツモ

三回戦では、この日一番の華やかな手を仕上げた選手がいた。四暗刻をツモりあげた澤井さんである。


ドラ ツモ

参加するたびに他家の役満の支払いに巻き込まれているナンバー20さん、親というだけで子の二倍の額を負担しなければならない井倉さん、総合成績に影響を及ぼす支払いとなった近野プロにとっては、それぞれ手痛い失点であった。

本日の当日優勝がかかった四回戦。圧倒的リードを保つのは、総合成績でも暫定1位の座に君臨する高根プロである。
最終卓でトップを取れば間違いなく当日優勝を掻っ攫っていたであろう高根プロだったが、惜しくも彼を阻む要因が二つあった。
一つは同卓したRVGさんとの攻防に苦戦を強いられ、三着を押し付けられたこと。もう一つは、連帯を維持していた板川プロが別卓で56100点という大きなトップを取ったことである。
板川プロらしい打ち回しを見ることができたのは南場の南家で、以下の手牌だった時だ。


ドラ

チャンタ三色が見えるこの手で、板川プロの選択は二萬切り。卓内トップを維持している今、点数を重ねて得するより振り込むリスクを回避することを選んだ上で、全枯れの9ソウを手元に残した。
ただ攻める手を休めたわけではなく、⑨ピンと南を仕掛け、生牌の白をポンしてテンパイまでこぎつけた。

 ポン ポン 
ドラ

だが生牌の白を押した倉本さんが守りに入るわけもなく、板川プロの仕掛けに一切怯むことなくリーチを打つ。その後、⑥ピンを引いた板川プロはそこで降りる決断を下した。その局の結果は、リーチをかけた倉本さんが湯村さんのロン牌を掴まされ、3900点の支払いとなったのだが、板川プロの絶妙な押し引きが光る一局だった。

第3節の当日優勝に輝いたのは板川プロだが、総合成績では高根プロが断トツの首位を走っている。来月は【プロアマ春合戦2016】の最終節。独走する高根プロをいかにして包囲するかが、勝敗を分ける要となる。総合優勝を目指して巻き起こるであろう戦いに、来月はぜひ注目して頂きたい。

執筆者:弥生
2016年07月04日

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