第3節
レポート
一年の計は元旦にありと言いますが、2015年最後の試合も正にその年を象徴するような内容となるでしょう。12月27日(日)はブッキング青葉にて、MCWWプロアマ秋合戦第3節が開催されました。
2015年一番のMVPといえばプロアマバトルのお祭り男、押谷勇輝さん。前期プロアマを中団から大逆転で制し、後期プロアマでは1節200P超えを果たしてここまで首位を維持してきました。
その頑張りにも賞を送りたいところですが、リーグ戦はまだ終わった訳ではありません。第3節レポートでは、虎視眈々と首位を伺う猛者たちの展開にご注目ください。
【1回戦】
ポイント2位で追いかける澤井忠信さんはここから大きく加点したいところ。親のトントさんと近野プロの2件リーチにテンパイが入り、熱く5ソウを叩き切って勝負をかけました。
しかし、これが無情にも1発でトントさんのカン5ソウに刺さります。これはこの形からリーチをかけたトントさんの技ありとなりました。
ドラ
【2回戦】
技ありは暫定3位の中田一幸プロ。保留リーチ棒が2本貯まった瞬間の西家の中田プロの仕掛け。
ポン
ドラ
表示牌に1枚なので地獄待ち。これにリーチを受けてヒヤリとするも、ツモるところが中田プロの勝負強さです。この結果、供託を3本さらった中田が1位を獲得して更にポイントを伸ばしました。
対して首位のおっしーさんの道を阻んだのがRVGさん。
ドラ
チートイツのシャンテンから(8)ピンをポン。これがドンピシャにはまってまずは満貫をツモりました。
ツモ ドラ
更には2件リーチに向かってこの仕掛け。
ポン
ツモ
ここから5ソウを勝負して、4をツモるから素晴らしいですね。ここは押谷さんが苦しいラスを押し付けられました。
注目は最強位板川和俊プロと、王位坂本健二プロのタイトルホルダー対決。お互いに牽制しながら場を進めるも、坂本プロが親の際にまさかの大物手を炸裂!!
ポン ロン
この48000には会場も湧きました。これでいよいよ上位も混沌として参りました。
【4回戦】
当日はいぶし銀の砂辺正秀さんが大活躍。3回戦を除いて大きなプラスを3度まとめあげ、ついに押谷さんをかわして首位に浮上しました。
最終結果、上位は以下の5名に決まりました。
1位、砂辺正秀237.8
2位、中田一幸215.5
3位、押谷勇輝213.6
4位、大屋克巳191.0
5位、坂本健二190.8
MCWWの中田プロが安定力を発揮して2位。大屋さん、坂本プロが力強く追い上げてきました。押谷勇輝さんはかわされたとはいえ暫定3位。この踏ん張りを最終節にどう活かせるかに期待いたしましょう。
執筆者:近野理智男
2016年1月3日
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