麻雀共同体WW(ダブル)

関西・大阪中心の競技麻雀のプロ団体

【2015年度】Winner’s Cup

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【2015年度】Winner’s Cup

優勝者コメント

大会模様

関西・大阪に本部を置く競技麻雀のプロ団体【麻雀共同体WW(ダブル)】の麻雀大会2015年度【Winner's Cup】 関西・大阪に本部を置く競技麻雀のプロ団体【麻雀共同体WW(ダブル)】の麻雀大会2015年度【Winner's Cup】 関西・大阪に本部を置く競技麻雀のプロ団体【麻雀共同体WW(ダブル)】の麻雀大会2015年度【Winner's Cup】

参加者様の声

関西・大阪に本部を置く競技麻雀のプロ団体【麻雀共同体WW(ダブル)】の麻雀大会2015年度【Winner's Cup】

高木尊麿さん&弥生プロ
マツオカ株式会社の本社で、大きなパネルやカップがあり、とてもゴージャスな会場という雰囲気でした。
そんな中、日頃とは違う緊張感のある戦いをすることができて、とても楽しかったです。

 

関西・大阪に本部を置く競技麻雀のプロ団体【麻雀共同体WW(ダブル)】の麻雀大会2015年度【Winner's Cup】

湯村創さん&岸野功武プロ
プロと白熱した試合ができて、とても楽しかったです!
でも同卓した相手が弥生プロだったので、なんかいつも通りリラックスしてましたけどね(笑)

 

関西・大阪に本部を置く競技麻雀のプロ団体【麻雀共同体WW(ダブル)】の麻雀大会2015年度【Winner's Cup】

砂辺正秀さん&近野理智男プロ
日頃、自分の麻雀を見てもらえる機会はなかなかないので、今日はたくさんの観戦者の方々に自分の麻雀を見てもらえるという貴重な経験ができました。

 

関西・大阪に本部を置く競技麻雀のプロ団体【麻雀共同体WW(ダブル)】の麻雀大会2015年度【Winner's Cup】

押谷勇輝さん&岸野功武プロ
後一歩及ばず、二位という悔しい結果でしたが、いつもとは違う緊張感の中、真剣な対局ができました。

 

レポート

ベスト8

3月13日はマツオカ株式会社本社にて、MCWWの年間王者を決定する大会『第一期ウィナーズカップ』が開催されました。

プロアマ春秋バトル、夏杯冬杯、プロリーグ前後期、WW道場前後期の代表8名に、今期はプロアマ連覇の偉業を成し遂げた押谷勇輝さんが決勝シードとなり、合計9名による戦いが繰り広げられました。

まずは準決勝2卓開催による3回戦、組み合わせは抽選で以下のように決まりました。

【1卓】砂辺正秀さん、井本裕之さん、板川和俊プロ、高木尊麿さん
【2卓】山本聡プロ、ソースさん、中田一幸プロ、弥生プロ

どの卓の選手も大会の優勝か準優勝を制したばかりに手強い面子が揃いました。ここからは各卓トーナメント戦。卓内総合成績1位の選手2名と、2位の中から条件戦で1名が決勝進出となります。どちらも激しくも厳しい展開が待ち受けている事でしょう。それではレポートをスタートいたします。

【1回戦】
1卓は手役派ばかりが揃いました。重厚な手作りで仕掛けも利く板川和俊プロ、場読みに特化した面前スタイルの井本裕之さん、μルールに精通しバランスのよい砂辺正秀さん、満貫クラスを立て続けにあがる攻撃型高木尊麿さん。

その攻守にまず先んじたのが高木尊麿さん。東場から満貫をあがると、次に手役を魅せたのが井本さん。


ドラ

ここは受け目を残さず手役を見る四落とし。ここから八を引き込んで流れるように12を落として7ソウを引いてのリーチ、そしてツモ!


ツモ ドラ

この6000オールで一気にカウンターを決めます。

しかし、高木さんの熱量はこれに留まらず、南場でも勢いのよいアガリを繰り返し、砂辺さんがいきなりの箱ラスを食らう大波乱となりました。

時間切れの親番、意地の打ち筋を見せたのが板川和俊プロ。

ここから4ピンはずし。すぐに5ピンを引き込んで67ピン落とし。更に一枚7ソウが出てもスルーして、四をアンカン、2枚目の7ソウをポン。

 ポン 

出アガリ9600の条件を満たすめの軌跡は惜しくもあがれず3着に終わりました。

2卓は比較的スピードタイプの選手が互いの技を競います。手役仕掛けの得意なソースさん、仕掛けも面前も一定の攻めを見せる弥生プロ、相手に合わせる攻めで隙のない中田一幸プロ、速度と打点を織り混ぜた猛攻を見せる山本聡プロが、互いに場を睨み合いました。

互いに隙のない展開になりましたが、ここは投票でも人気の高かった山本聡プロが速攻の積み重ねで40000点代のトップを押しきりました。

【2回戦】
まず注目は2卓のソースさんが以下の手をツモって巻き返しをはかると、

 ポン ポン
ツモ ドラ

親かぶりの弥生プロが一気に落とさる展開が続いて苦しいラスに。しかし、冬杯を四タテで勝ちきった実力は最後の粘りを見せます。苦しい待ちながら一気にテンパイを引き入れてからの3000-6000。


ツモ ドラ

これでラスを回避したかのように思えましたが、最後の一局で山本プロが電撃のように仕掛けてアガリ、まさか100点棒の差で弥生プロが再びラスへ落とされてしまいました。

1卓は高木さんの打点がひたすら高い!


ロン ドラ

もはやレポートに綴るまでもない程の圧勝で、圧巻の8万点トップを決め、まずは決勝進出の当確となりました。

【3回戦】
1卓はダントツの高木さんを除き、2着通過にかけるしかない状況となりました。ここでも意地を見せたのは板川和俊プロ。最後の親番で継続の粘りを見せた3本場、下家の井本さんが一つ仕掛けて渾身の勝負牌を放ちます。

これを見た高木さんが板川プロには安牌の(8)を抜き打つと、井本さんがドラドラの3900のアガリ。この親流れが決定打となり、1卓は高木さん、井本さん、板川プロ、砂辺さんの着順で終了しました。

2卓の並びは山本プロが+40P、ソースさんがわずかに浮いて、そのマイナスを半分ずつ中田プロと弥生プロで分ける展開となりました。

しかし、これで終わる両プロではありません。勝負どころは弥生プロの親番。7巡目にして早くもメンチンのイーシャンテン。


ドラ

字牌も2巡目から放して一色手の気配がまだ感じられません。当然のごとく56のターツを外すと、ここはソースさんが遠いテンパイから46でチー。これがまさかの6ピンを食い流すファインプレーとなります。

ここで中田プロからリーチが入るとソースさんはオリに回りますが、現物に(2)があった為、これをチー。なんとか連チャンに繋げたいところ。

しかし、互いにアガリ牌を引かず掴まず17巡目。

  ツモ

どちらも筋牌ながら待ちの良さにかけて(1)を放つと、これが中田のチートイツドラ2の当たり牌となりましたが、最後まで弥生プロの意地が感じられた闘牌となりました。

残す中田プロの親番も345の三色リーチをかけるもこれが届かず。この結果、2卓は山本プロ、中田プロ、ソースさん、弥生プロの着順で結果がつきました。

最終結果、決勝卓に進出したのは、1卓1位通過、高木尊麿さん、2卓1位通過、山本聡プロ、そして得点差で1卓2位通過、井本裕之さんが決勝進出となりました。

執筆者:近野理智男
2016年3月23日

決勝戦

押谷勇輝さん (決勝シード)
高木尊麿さん (1卓1位通過)
山本聡P   (2卓1位通過)
井本弘之さん (1卓2位通過)

いよいよMCWWの年間王者も、この4名による3回戦で決定する。ここから登場の押谷勇輝さんは、30名を超すプロアマ混合リーグ戦を二期連続で優勝するという偉業を成し遂げた。その功労の上の決勝シードとなったが、その安定した爆発力はこのメンバーをもってしても侮れないだろう。それでは、緊迫の決勝レポートを1回戦からをお送りしよう。

タイトルは優勝以外に意味はない。この四者はそれを理解できるレベルだけに、ここは全力で攻めてくるだろう。まずは井本さんが中単騎チートイツの3000-6000を決めて優勝への猛烈なアピールを見せた。

東2局は押谷さんのリーチを高木さんが三色のみでかわすも、ここのダマテンは打撃力のある高木さんらしくないと感じた。

迎えた東3局、押谷さんの親番は一切へこたれる事なく以下の手をリーチから軽々と一発でツモってカウンター。殴り合いの試合展開が予想された。


ツモ ドラ

続く1本場も押谷さんの三連続リーチ!落ちない!おりない!緩めない!!このリーチ攻勢が押谷さんの持ち味である。

しかし、ここは流局で積んだ2本場に山本プロが興味深い手順を打つ。4巡目に以下の牌姿からノータイムで打2ソウ。


ドラ

発を叩くなら二四外しの意見が多いと思うが、トイツ手とのバランスを考えれば珠玉の一打ではないかと感じた。

ここで高木さんが白を暗刻にして六九待ちリーチをかけると、山本プロはここから丁寧に発発33と落として回り、以下のテンパイを入れて追いかけリーチ!


ドラ

これを高木さんから打ち取って8000は山本プロのオリジナル性を感じた。

麻雀は必ず誰かが脱落する競技である。東4局、その苦しい高木さんがフーロで風向きを変えようと3度仕掛けるも、悪い時はやはりこれが裏目と出る。井本さんから7巡目リーチが入って、ツモドラ2のマンガンを献上する。

三つ巴となった展開で、次に出番待ちをしていたのが押谷さん。井本さんの親リーチと高木さんのリーチを受けても一切怯む事なく、おりずにリーチで割りこんで満貫をツモ。

更にバラバラの配牌から無駄ヅモ一切なしの引きを見せて追い討ちをかけるリーチ。これにはさすがに誰も逆らえなかった。


ドラ

しかし、その攻勢も距離感を上手く取る井本さんには届かず、オーラスは山本プロと押谷さんが互いのキー牌を抱える様相を迎えて、決勝戦の初戦トップは井本さんがものにした。

1回戦終了時
井本さん47.8 押谷さん15.1 山本プロ△10.5 高木さん△52.4

【2回戦】
井本さんは安定タイプだけにポイントを先行できたのは大きい。残る三者はここの連勝だけは避けたいところである。

2回戦も開局から押谷さんのリーチが止まらないものの、ここは山本プロがかわして1000-2000。東3局、親番で流れに乗りたい山本プロであったが、5巡目リーチの井本さんに価千金の満貫をツモられてしまう。


ツモ ドラ

このままのペースでは井本さんの優勝が濃厚となる。ここでなんとか止めたい押谷さん。井本さんからドラ絡みの面子を1枚と、早い仕掛けをもう一度いれて、一見かわし手かと思いきや、まさかのタンヤオドラ3の打ち込みは山本プロの痛恨となった。

南1局はこの流れが災いしてか、2件リーチに追い付いた山本プロが井本さんに5800の打ち込みとなる。更にここから井本さんの鬼神ぶりが凄まじい。押谷さんが12巡目にリーチ、受けた高木さんが仕掛けをいれると、それを苦にせず牌を押して、五万をツモればダメ押しの4000は4100オール。


ツモ ドラ

揺れない、曲げない、動かない。井本さんの三拍子を存分に発揮した2回戦となった。

【最終戦】
井本さん105.8 押谷さん30.5 山本プロ△69.1 高木さん△69.2

誰がこのようなワンサイドゲームを予想しただろうか?唯一対抗する押谷さんも条件付きのトップと厳しいところ。しかし、これで終わる決勝メンバーではない。ここから更なる波乱が待ち受けていた。

174.9P差を背負う山本プロだがここからプロの性根を見せる。東2局1本場、


ドラ

まずは渾身のリーチも押谷さんが1ソウを止めて流局。東3局2本場は押谷さんが6巡目に逆襲のリーチ!!しかし、ここは親の山本プロが当然引かない!!

 ポン ポン
ツモ ドラ

この4000オールから、井本さんを逆転する為にも、天に届くまで連チャンしたい山本プロ。3本場はまず押谷さんがイーペーコーのテンパイ。山本プロも役なしのテンパイを取るが、最後のツモで初牌のドラ白を引く。危険信号は鳴りっぱなしだが、ここは当然、誰もが勝負だと思った。

しかし、ここで山本プロは白を打たないという選択を選んだ。当たると思えば、例え決勝でもこれを打たないのが山本プロの不変の戦闘スタイルなのだろう。

それがまるで正解であったかのように、ここからの山本プロの進撃が伸びていく。まずは東4局4本場、親の井本さんに満貫を親かぶりをさせると、更には次局はこのハネ満で順位点を含め120P差を埋めた!!


ツモ ドラ

山本71300、井本13900

しかし、ここに来ても井本さんに揺れや油断の様子は見られない。南2局は井本さんの9巡目リーチで500-1000、南3局は早いリーチで更に2600をあがりきり、ついにラスを脱出!!山本プロも変わらなければ、井本さんも変わらない。最後まで自分のスタイルを貫き最後は圧勝の結果をものにした。

この結果、2015年度MCWWウィナーズカップの優勝は井本裕之さんに決定した。WW道場選抜という長い道のりで切符をものにした粘り強い優勝だった。この勝利に心より拍手を送り、今レポートを締めたいと思う。

執筆者:近野理智男
2016年4月5日

成績

ベスト8 A卓

順位 選手 合計
1 高木尊麿 122.3
2 井本裕之 33.5
3 板川和俊P 12.6
4 砂辺正秀 ▲169.4

ベスト8 B卓

順位 選手 合計
1 山本聡P 59.1
2 中田一幸P 15.5
3 湯村創 ▲10.9
4 弥生P ▲64.7

決勝戦

順位 選手 合計
1 井本裕之 104.3
2 押谷勇輝 6.8
3 山本聡P 1.7
4 高木尊麿 ▲114.8

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