プロリーグ第3節 レポート
梅雨の真っただ中、珍しく晴れ間が垣間見えた日に2022年度前期プロリーグ 第3節が開催されました。
今回のレポート担当は麻雀共同体WWの「ニコラス・ケイジ」こと坂本健二が担当致します。
今回が私のデビュー作となりますのでお見苦しいところもありますがご容赦ください。
さて、2022年度前期プロリーグは皆様ご存じのとおり1リ ーグ制となっており、
Bリーグに停滞している私にとっては昇級せずともAリーガーと対局できるので
今期はいつも以上に楽しめる対局となっています。
特に今節の楽しみは、WWKing3連覇経験者の中田との対局。
公式戦では3年以上対局できていなかったので本当に楽しみです。
1回戦 夢野→坂本→有田→水口
中田の抜け番で何とかトップを取り優位に今節を進めたい状況。
南1局まで最高の和了が4,800点。
ラスもあればトップが誰でも届く小場での南2局親番。残り1巡。
ドラは北。
私の手牌は 五六 自白 北 22 ポン999 ポン西西西
私としては何とか形式テンパイでも親を継続させたいところ夢野、有田、水口ともに降り気配がしている。
ドラの北がキー牌で前に踏み込めない場況である。 そこに突然の如く親の私に無筋の七が水口から打たれる。
下家の夢野も七を合わせ打ち。七をチーすればドラの北を切ってテンパイ。
但し北で水口に放銃すると海底なので 最低でも5,200の失点につながる可能性がある。
鳴かずに長考の末、安全牌の白切り。
結果全員ノーテンで親流れ。
麻雀の対局では常々選択が問われる。
この局、私が降りた。鳴いて北を海底で切る。どれが正解かわからない。
ただどちらにしても長考をしてはいけない場面であったと思う。
2回戦 水口→中田→有田→夢野
1回戦、野村監督曰く「勝ちに不思議の勝ちあり」で私が トップを取れて抜け番。
今節、現在までマイナスポイントの中田がどのように対局していくかを見ていこうと思う。
東2局 中田の手牌 122 44 南 中中 一二三 六5 ドラ中
ここからドラの中を暗刻にして8巡ロテンパィ 23444 中中中 二三四 56
中田の選択は闇テン。摸打はカラ切りも含めて淀みなく切っていく。
恐らく、誰も中田のテンパイに気づいていないであろう。
絶えずマイペースで摸打を行うのは強者としての理である。
有田、夢野はこの4,7の筋をすでに切っている。
どちらかの放銃で終わりかなと思った刹那、水口より7が放たれる。
不調者に当たり牌が流れていくあるある現象。
この放銃も含めそれ以外にも不運が多く水口には厳しい今節になったと思う。
2回戦そのまま中田が点棒を増やしトップ。
3回戦
坂本→中田→夢野→水口
私の親番スタート。
ここは丁寧にいきたいところだが中田から先制リーチ。
234678 三三四 七七 73 6ツモ ドラ三 裏ドラ五
2巡後にアッサリ自摸られいきなり出鼻をくじかれる。
この後の中田の勢いが止まらない。
その後の親番にて 33 789 345673 一ニ ドラ3
これを1発で引きあがり4,000オール
私は「ばらまきタイム突入」1回戦のトップ以上のマイナスで終えることに。
4回戦 中田→夢野→水口→坂本
中田、夢野、私が競り合って回ってきた東四局。私の親番。 中田が先制リーチ
六六 789 東東東 ②③④ ⑥⑦ ドラ9
私も3巡後に追いかける
三四五 ④⑤⑥ 234 66 79 待ちは悪いがこの勝負で和了り切ればと思いツモに力が入るも
倒牌したのは中田 ⑧を自模り2000-4000。
その後、私も追いかけるが届かず。中田の3連勝。
5回戦
有田→夢野→中田→坂本
5回戦は主役は夢野と有田。
お互い4回戦までマイナスの状況。 当然ながら両者イケゴシになるのは必定。
2人の戦いだが、今期好調の夢野と今期不調の有田の差が出たのだろうか。
絶えず夢野との競りあいに負けて有田が点棒を減らす結果となつてしまった。
となってくると後は中田との2着争い。何とか粘り切り2着を死守。
対局を振り返り、やはり、中田は強いという印象しかなかった第3節だが 自分への課題も見つかり今後の対局に活かすことの出来る実りのある対局でした。
そして、いよいよ終盤戦!
泣いても笑っても決勝チケットは3枚のみ。
トップの穂村が167.8ポイントでこの穂村も決して安全圏ではない団子状態で
見応えのあるリーグ戦となっております。
来節も熱い対局が繰り広げられますのでお時間のございます方は声屋のすずらんまで
是非、観戦にお越しください。
以上、「トム・クルーズ」がお伝えいたしました (笑)