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第15期プロリーグ第2節レポート

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プロになってすぐにレポートを書いた覚えがありますが、
それ以来ということで実に3年ぶりのレポートを担当させていただく北山大介ことぷよプロです。

第2節の動きを自身のスコア推移とともに振り返っていきたいと思います。

1回戦(穂村ー有田ー北山ー中田)

中田と穂村の大きなアガリで有田・北山が大きく置いて行かれる展開に。
上位が1000点差で競っているなら、我々下位も6000点弱の点差で競っている状態。

中田が微差ながらわずかに逆転した南4局1本場。
ドラでも役牌でもない東を有田が2鳴き。
これはトイトイかピンズのホンイツか、と考える間もなくすぐに放たれた發を続けざまにポン。
この時点で北山の牌姿は
ドラ七
四四六③⑤西西西44678
となっていた。
有田が見切り発車で鳴いた東が、逆転の形になっていたならすぐに鳴いたはずだ。
ということは、發ホンイツのテンパネか、發トイトイが濃厚だ。
そう思った私は八を引いた刹那⑤切りとした。
次巡引いた牌は無情にも④。アガリにかけると決めた私はこれもツモ切り。
するとこの④にポンの声がかかる。5枚残った手牌の真ん中から⑥が切られた。
こうなると③が当たる可能性がずいぶん高い(ように思えた)。

(閑話休題)
後日立会人の齊藤陽介プロにも精査いただいたが、検討した結果以下の牌姿が例示された。
「④ポン打⑥で③が当たるパターンはいくつかあるけれど、本線かと言われると微妙です。
①②④④⑥⑧⑧(☆)
③③④④⑥⑧⑧
②④④④⑥⑧⑧
あたりなんだけど、東2鳴きになりそうなのは1番上(☆)くらいかも。」

実際は当然精査する間はなく。
すぐさま有田が②をツモ。
③④⑦⑦ ②ツモ 東ポン 發ポン
1300-2600は1400-2700を獲得し見事にラス抜け。中田と北山が一つ着順を落とした。

2回戦(坂井ー有田ー北山ー穂村)

坂井が要所要所で上手くアガリを見せ大きなリードを得た時点で、
有田ー北山ー穂村が僅差の並び順。
ラス親の穂村もアガり方によっては2着どころかトップまで狙えるかもしれない。
だが、最終局も坂井がアガリを決め、着順は変わらず。

3回戦(北山ー有田ー坂井ー中田)

東4局までは大きな動きはなく、有田が少しリードを取った展開。
この局、北山は以下の牌姿。
一二三四五七八西678⑥⑥
ここまでツモにあまり恵まれず、三色をやっても安めばかりを引く状況にあって、
北山はスネていた。「どうせ三引いて一気通貫なくなるんでしょ?知ってるよ」と。

ところがほどなくして引いてきたのは望外の六。喜び勇んでリーチに出る。

そのあとすぐ、親の中田がリーチの一発目から通っていない4を切ってきた。
この時点で場にドラがかなり見えており、あっても1枚のようだ。
それどころか捨て牌に九こそ2枚見えているが、序盤に中田は八を切っている。
あまつさえ高めの九すら切るかもしれない…そう淡い期待を持っていた。

果たして、次巡中田から4を手出しで切ってリーチの宣言。
北山が引いた牌は四だった。
「ロン」
リーチ一発ピンフドラ1。裏ドラを確認する前から「ああ、満貫か…」と思った刹那、
掛けられた声は「18000」。
アタマの西が裏ドラ。
あまりのことにこのレポートの「にし」を「しに」と入力してしまうほどのショックだった。

その後申し訳程度にリーチツモタンヤオピンフ(1300-2600)、
親番挟んでリーチ一発ツモピンフ(1300-2600)をあがるが、焼け石に水。

いや、そのことすらどうでもいい。
今日の北山のリーチにはとにかく裏ドラが乗らない。
乗らないだけならまだいい。
人のリーチのアガリにはことごとく乗るのだ。

思い返せば1回戦東1局、北家の中田に勝負して切った東にロンの声がかかり、
「ああ2600か」と思いきや、裏ドラが3枚使いの⑥。
良くできた話だなあと思う一方、脂汗がぶわっと噴き出るのを感じた。

トップはもちろん中田。以下、有田ー坂井ー北山。

4回戦(穂村ー中田ー坂井ー北山)

東場はわりに小場だったが、比較的北山があがれた。
テンパイ料もそれなりに入ったし、供託が多くなった局も超好形からひとつ仕掛けを入れてうまくアガった。

ただ、それでも地力は穂村が上だった。
南2局、中田の親番で先制リーチを打つも、北家の穂村が果敢に追いかけリーチ。
中田からこれを一発で討ち取り、リーチ一発南の5200に。
結局これが決勝点となった。

トップは穂村。以下、北山ー坂井ー中田。

5回戦。(穂村ー中田ー坂井ー有田)

穂村が親の満貫をツモるなどして大きくリードを伸ばす。
2位争いはオーラスまでもつれたが、かろうじて坂井がアガリを取り2位浮上。
以下中田ー有田となった。

本日の北山の成績は4-3-4-2の△94.1p(トータル△154.1p)。
目下のところ降級位置になってしまいました。
これまでも大きくマイナスした節が1期に1度くらいはありましたが、2節続けての大きなマイナスは初めて。
なんとか借金を返済し、少しでも上位に絡めるように次節以降頑張っていきます。

(了)

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