成績
優勝者コメント
大会模様
その後の懇親会
レポート
猛暑日が続き、真夏の到来を感じさせる最中、この暑さに負けないぐらいの熱戦が、7月24日ブッキング青葉にて開催された。
最終節のレポートを執筆させて頂きますのは、プロアマ運営責任の私『おへい坂本』こと坂本健二が第一節に引き続き担当させて頂きます。どうぞ最後までおつきあい下さい。
第3節終了時上位4名は以下の通り
高根昭裕336.3P
大屋克己232.3P
板川和俊192.8P
近野理智男185.4P
1位の高根プロはMCWWきってのイケメン。今回の春合戦では今まで四着を引いた事がなく、ポイントでも他を圧倒している。特に3節では1回に叩き出した96.7ポイントはまさに驚異的である。
2位の大屋克己さんは、手役重視の腰を据えた雀風が魅力です。第一節の親の倍満といい、四暗刻単騎のテンパイといい、プロ以上に魅せる麻雀を体現できる方ですね。
3位の板川和俊プロは言うまでもなく関西に敵なし、全国でも五指に入る実力者。この最終節もこの方がキーマンとなってくれる事だと思います。もし1回戦にトップを取るならば、逆転の可能性は高まる事でしょう!
4位の近野理智男プロはWWの三色マイスター。好調時に叩き出す打点力の高さに定評があり、1回戦の戦い方に注目してみたいです。
1回戦の見所
まず、優勝に一番近い位置にいる高根プロに注目。ポイント的にはラスを1回引いてもセーフティな位置ではあるが、1回戦でマイナスを引けば、展開的にも苦しくなってくる可能性があるので、ここは回避したいところである。逆にここをプラスで終えれば、優勝の2文字をぐっと引き寄せる事ができるであろう。
1回戦は板川プロの起家で春合戦のスタートが切られた。早速板川プロのリーチの声、
ドラ
河に五七と切っており、出あがりを意識したリーチか。そこに近野プロか少考して追っかけリーチ。
ドラ
お互い役があるものの、ドラがなく運試し的なリーチ合戦である。数巡後、ツモの声で手を開いたのは板川プロ。ドラは7ピンでのらず3200オール。
あがりをつかんだ板川プロは、今日はいけるんじゃないかと手応えをつかんだはず。逆に近野プロは裏ドラが2枚のアガリを逃し、くっきり明暗の差が出た一局となった。
この一局の状態が南場の板川プロの親番でも伝播し、近野プロが板川プロに裏3の18000を放銃し、1回戦は板川プロのトップで終局となった。
1回戦終了時の成績
高根昭裕プロ315.9P
板川和俊プロ252.9P
大屋克己さん252.2P
押谷勇輝さん241.5P
【2回戦のみどころ】
2番卓から前年度春合戦、秋合戦を連覇した押谷勇輝さんが浮上してきた。彼の戦い方に注目してみたい。また、ポイントも70P超、1位から4位までトップラスで順位がひっくり返る位置に詰まってきたので、面白い展開になると感じた。
浮上してきた押谷さんがコツコツと点棒を着実に増やしていたく中で、板川プロが以下の手でリーチ!
高根プロが負けじと追いかけリーチを打つも、板川プロに7ピンを放銃。板川プロはこの後も点数をキープし、押谷さんを押さえ込んでの2連勝。高根プロはこの失点が響きラスを引く結果となった。この結果、私が本命視していた板川プロが首位に立つ事となった。
2回戦終了時
1位板川和俊プロ292.9P
2位高根昭裕プロ273.9P
3位押谷勇輝さん256.8P
4位大屋克己さん238.9P
【3回戦のみどころ】
現在2連勝中の板川プロに誰がストップをかけるにかに注目したい。ここで止めることできなければ、大勢を決してしまう可能性が高い!
3回戦は押谷さんのこの局が素晴らしい!
ドラ
ここに(8)を引き入れて選択肢は3つ
1、即リーチを打つ。
2、789の手変わりを見てヤミテン。
3、五万を外してテンパイ取らず。
押谷さんの選択は間髪をいれず1番のリーチ。3巡後に六万をツモり裏ドラを乗せての2000-4000。私なら500-1000の選択をしていた、素晴らしい和了でした。
続いて大屋克己さん。
ドラ
このテンパイであったがリーチにいかず、我慢、我慢を重ねて五を引き入れてのリーチ。(6)ピンを出和了、満貫!手役を重視する大屋さんらしい和了でした。
このように二人が素晴らしい和了を見せる中でも、3回戦のトップは板川プロ。大きな和了はないものの、場況を着実に支配し、僅差ながらトップをもぎ取っていった。
3回戦終了時のポイント
1位板川プロ329.6P
2位高根プロ267.0P
3位大屋さん256.7P
4位押谷さん211.4P
【4回戦のみどころ】
泣いても笑っても最終戦。条件を見てゆく事にしよう。
押谷さんはトップでかつ板川プロをラスにすることが条件。
高根プロ、大屋さんはトップでかつ板川プロを3着以下に押さえることが条件となってくる。板川プロは2着以上であればセーフティー、3着でもポイント条件となってくる。いかに3名が板川プロから点を取るかがポイントになってくる。
序盤から大屋さんの攻撃が始まる。東一局板川プロの親番。
このリーチで(3)をツモり、親かぶりの2000-4000を決める。
次局親番にて
ポン
から(2)ピンをチーで押谷さんから(7)ピンを出和了、一気に板川プロを追い上げる。
東ラス、高根プロの親番にてリーチ。
ドラ
リーチを打つも、今日の高根プロの不調を表しているかのような牌姿。三色、タンピン形にもならず、打点も厳しいリーチ。ただ、この親番だけは、北家の高根プロにとって最後の親番のようなもの。このリーチに対して、板川プロが追いかけリーチ
ドラ
高根プロが一万をつかんで8000の放銃。高根プロの優勝を阻んだ一局となった。
こうなってくると優勝争いは、2位にあがって板川プロに迫る大屋さんとの一騎討ちになってきた。
南1局板川プロの親番、大屋さんはこのテンパイ。
ポン ポン
ここに(8)ピンをツモる。軽く和了にいくなら(7)を切る。ただし、点数は2ハン落ちになってしまう。
東1局のイメージがあったのかもしれない。大屋さんは少考の末、(8)ピンをツモ切り。2巡後、無情にも板川プロから(8)ピンを切ってのリーチが入り、大屋さんは危険牌を掴んでノーテンとなる。
次局、親番を維持した板川プロが、
ドラ
から3枚切れの(3)ピンをツモり、優勝を決定づける一局となった。
大屋さんが試合終了後にこの選択をかなり後悔していたが、私は大屋さんの選択は正しかったように思う。結果的には(8)ピンを残しておけば
、板川プロの親番を飛ばすことができ、迎えた自分の親番で逆転する事ができたかもしれない。
『タラレバ』は麻雀につきものだが、麻雀は自分の信念をもって打つことが醍醐味だと私は思っている。大屋さんの選択は手役を重視する大屋さんの信念を持った選択であり、間違いではなかったと思う。
最終結果
板川プロ3764
大屋さん2723
高根プロ2625
第2回プロアマ春合戦の優勝は板川和俊プロに決定いたしました。第3節から振り返ってみると8連対、7連勝の圧巻の優勝でした。時に最終節の4連勝は見ていて鳥肌が立つものでした。板川プロ、優勝おめでとうございました(強すぎ、笑)
こうして春合戦も無事閉幕する事ができました。会場を提供していただきましたブッキング青葉の木下会長、運営をサポートしていただいたWWプロの面々、そして何より春合戦に参加していただいて、大会を盛り上げて下さる選手のみなさまには、感謝の意を表して私の最終節レポートを終わらせて頂きたいと思います。最後までお付き合い頂きありがとうございました。
次回は10月23日(日)より、プロアマ秋合戦が同じくブッキング青葉にて新たにスタートいたします。また、みなさまと会えることを楽しみにいたしております。
2016年09月23日
執筆者:坂本健二
↓前節の成績は、次のページにございます↓
コメント
コメントはありません。