麻雀共同体WW(ダブル)

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【2015年度】夏杯

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【2015年度】夏杯

成績

大会模様

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レポート

麻雀は四季を問わずに楽しめる競技ですが、やはり活動的になる夏だからこそ熱い麻雀が打ちたくなりますよね。8月2日の梅田イースターにはそんな思いを込めた、プロアマを含む36名の選手が集いました。関西のみならず、遠くは四国や九州から意識あるご参加を頂けたことに深く感謝いたします。

【1回戦】
実は設立記念大会以来、闘牌帝王Tシャツ着用での成績がふるわない板川プロ。今日こそはそのジンクスを振り払いたいところです。その板川プロのアガリ。


ツモ ドラ

スタートから幸先よく満貫を決めるも、気づけばジリジリと押されて3着目に落ち着くところが、ジンクスの恐ろしいところです。

リスさんは早くに六万を離しての技あり三色でトップ。


ロン

別卓では初参加の七種大稀さんが6万点オーバーのトップを決め増した。

時間終了の間際、以下の4000オールを決めたのは岸野功武プロ。


ツモ 裏ドラ

この瀬戸際の攻めが岸野プロの持ち味と言えるでしょう。

【2回戦】
この回は板川プロの卓に注目です。
対戦相手はJ-next社長平野仁道さん、九州から参戦の高木尊麿さん、WW道場暫定首位のhayatoさん。
接戦の中盤、親の板川プロから気合いのドラの五万切りリーチが入りました。これを受けた下家の平野さん。

  
ドラ

すかさず仕掛けて、ドラ4枚を使い切る満貫テンパイ。しかし、これよりもっと早くにテンパイしていたのがhayatoさんでした。

西は3枚切れながら、掴めば間違いなく出る牌です。
ここは高木さん一人が苦しい局面かと思いましたが、これに怯む事なく真っ直ぐ前に出るところをみると、このメンバーとの戦い方を心得ていると感じました。

最後は高木さんが6ピン切りのリーチ宣言牌で平野さんに打ち込みでしたが、これが結果的に板川プロの勢いとhayatoさんの国士無双を阻止するファインプレーとなりました。このまま流れが平野さんと高木さんに傾きワンツーフィニッシュ。板川プロはまたも苦しい3着となりました。

トータルでは岸野功武プロが2連勝と、MCWWプロが旗手として大会を引っ張りました。

【3回戦】
ここまでの上位は以下の4名の選手となりました。

岸野プロ98.7
リスさん97.6
七種さん71.4
ビリーさん68.9

ここは誰もがトップを取って最後の決勝卓を目指したいところです。七種さんは終始安定した成績を残すも、べっしーさんが50000点オーバーで苦しい2着。ここではリスさんも成績が振るいません。
岸野プロも苦しい展開からじわじわと加点して迎えた終盤の親番。またも時間切れ間際の出来事でした。


ツモ ドラ

条件を満たす2600オールを決めて逆転トップ!!岸野プロの三連勝で最終戦を迎える事になりました。

【最終戦】
決勝卓に進出したのはこの4名。

岸野プロ142.7
ビリーさん107.4
高木尊麿さん105.2
川井啓永さん84.9

川井啓永さんは平野さんと同じく九州からの参戦。その高い意気込みと共に、麻雀の打ち方にもびしっとした気合いを感じました。

まずは大きいトップが欲しい川井さん。岸野プロの親番で理想的な3000-6000を決めると、ここから手を緩めず早いアガリで場を進めます。

更に迎えた親番で、発ポン一二三チーと激しい仕掛け。迎えた岸野プロの手牌。


ドラ

ここは仮テンを取るかと思われましたが、4ソウを切って覚悟のテンパイ取らず。これが効を奏して以下のテンパイ。


ロン ドラ 裏ドラ

前に出てきた川井さんから価千金の満貫を撃ち取ります。

南1局、折り返し地点で親の岸野プロに絶好の配牌。


ドラ

しかし、このテンパイが簡単に入らないのところが麻雀の難しいところです。10回のツモ切りを繰り返してようやく4ピンを引くも、ここは高木さんの和了が場を制しました。

 ポン
ロン ドラ

次局、高木さんを止めたい川井さんが速攻で3フーロするも全員テンパイ。連チャンは岸野プロがタンヤオのみで流すと、三者の混線状態が続きます。
南3局、高木さん、川井さんの2件リーチを受けてビリーさん。

最後の反撃を試みるも、これは高木さんが先にあがって、惜しくも届きませんでした。

オーラスはまさに三つ巴の戦い。

高木さん39.2
川井さん34.3
岸野プロ32.4

高木さんは岸野プロを三着に押さえれば優勝。川井さんは岸野プロを3着以下に押さえてトップを取れば優勝が決まります。

ここまで幾度も逆転劇を重ね、最後まで優勝に向かって突き進んできた岸野プロ。しかし、ここは同じくここまで積み重ねてきた高木さんに勝利の女神が微笑みました。


ロン ドラ

次局は川井さんからダブルリーチが入るも優勝条件に届かず。結果、夏杯2015の優勝は高木尊麿さんに決まりました。おめでとうございました。

総評として、最後まで自分という姿勢を曲げずに真っ直ぐ麻雀に向かいあったメンバーが決勝卓に残ったと感じました。
麻雀は意識と意識のぶつかりあう素晴らしい競技です。これからもMCWWのイベントで互いに高め合う機会を持って頂ければと思います。

執筆者:近野理智男

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