最終節
Aリーグ
Bリーグ
レポート
いよいよ最終節!
2019年度後期(第10期)プロリーグ最終節です。第4節までのポイントは、
(敬称略)
Aリーグ1卓
1位 齋藤 299.3
3位 近野 53.7
5位 中田 △18.4
7位 清原 △108.8
9位 板川 △128.2
Aリーグ2卓
2位 坂井 136.6
4位 弥生 32.2
6位 高根 △20.7
8位 岸野 △111.5
10位 夢野 △139.2
Bリーグ1卓
1位 酒井 71.9
3位 有田 50.3
5位 北山 6.1
7位 白石 △71.4
Bリーグ2卓
2位 加藤 53.6
4位 下野 16.5
6位 高橋 △33.6
8位 真栄田 △95.4
である。
Aリーグは、上位3選手が2/11(祝)に行われるWWKING決定戦の出場権を得、またBリーグでは、上位2選手が次期プロリーグでAリーグに昇級することになる。
Aリーグでは、一人抜けた存在の齋藤はほぼ出場当確。残りの2つの出場枠を争う始まった。
また、Bリーグでは、第4節までは順位が大きく入れ換わる展開。どの選手が上位2選手に残るのかは、まったく予想ができない状態で最終節が始まった。
【Aリーグ1卓】
★1回戦
(座順)齋藤-中田-清原-近野
東一局、清原が先制リーチ。2000-4000をツモ。デキの良さが目立った。
東二局、近野8巡目リーチ
ツモり四暗刻。しかし
、残念にも流局。
1回戦中田、齋藤は、手のスピード、展開に恵まれず、
1着-清原、2-近野、3-中田、4-齋藤、の順になる。
★2回戦
(座順)清原-齋藤-板川-近野
東一局、ドラ、後がない板川が
の先制リーチを打つも、親の清原にドラの2ピンを切っての追っかけリーチを打たれ、一発で6ソウ(裏ドラ6ソウ)を打ち込み12000点あまりにも痛いスタートとなった。
2回戦では、1回戦の借りを返すとばかりに、齋藤が噴き上げる。
1着-齋藤、2-近野、3-清原、4-板川、の順に。
★3回戦
(座順)清原-板川-中田-近野
1、2回戦ずっと我慢をしていた中田がようやく見せ場をつくる。
南一局二本場、ドラ
6巡目
から、789の三色を決め、打4ピンと出る。これがどうでるか?
次巡ツモ8ソウ→打5ピンで、ペン7ピンで張る。次巡空切りでリーチを入れ、終盤近野より5200点をアガる。
こうして、ようやく中田は3回戦トップを獲る。
1着-中田、2-清原、3-板川、4-近野 に。
★4回戦
(座順)齋藤-板川-中田-清原
東場で大きく点数を上乗せした齋藤が余裕のトップで終了。
1着-齋藤、2-中田、3-清原、4-板川
★5回戦
(座順)板川-近野-齋藤-中田
板川にとって、もっともっと早くこういった展開にしたかった。最終戦、勢いが止まらずアガり続け、点棒を積み重ねていく。
近野は、2着は絶対に欲しいところ。その中で、中田が終始展開に恵まれず断ラスに。KING決定戦出場は果たせなかった。
1着-板川、2-近野、3-齋藤、4-中田
【Aリーグ2卓】
★1回戦
(座順)岸野-夢野-弥生-坂井
3時間半遅れで始まったA
リーグ2卓。1卓の経過、結果も勿論知らず、緊張感の中対局が始まった。
南一局、ドラ
4巡目の弥生の手。
の仮テン。678の三色やツモ次第ではマンズのも見れる。
しかし、中々有効牌をツモれず、中盤5ピンをツモ。1ピンを切りとりあえず約無しカン6ピンのダマテンを選択。何巡かリーチのタイミングを計っていたように見えたが、岸野に6ピンを打たれ、受けに回る。
1回戦は、東場から要所要所でいいアガりをものにした夢野がトップ。いいスタートとなった。
1着-夢野、2-岸野、3-坂井、4-弥生 の順に。
★2回戦
(座順)高根-夢野-坂井-岸野
2回戦は、1回戦トップの夢野が4着、苦しい展開に。一方、岸野は望みをつなぐトップ。次に是非連勝が欲しいところ。坂井は手堅くまとめ、高根もまだまだ残り3戦で十分上位3位以内を狙える位置に。
★3回戦
(座順)弥生-岸野-夢野-高根
1回戦結果的に4着となり、是非ともトップが欲しい弥生に相当な気迫を感じる。また、大トップが欲しい岸野も勝負に出る半荘になりそうな感。
東一局、ドラ
弥生、4巡目
ダブ東か、789の三色が見えるところに、6巡目ツモ東で打9ソウで三色を見切る。そして八萬をツモり6-9ピンのリーチ。他家がオリる中、自分のツモ筋にいるかどうか?の勝負だが、これをツモるとまた面白くなる。
そして14巡目、6ピンツモで4000オール。
一本場、ドラ
弥生にまた勝負手が入る。6巡目
この手に安めの5萬をツモり打七萬の八萬タンキ仮テン。その後1ピンをツモり1-4ピン
のノベタンで迷いなくリーチ。三色にならない方を引いた時点で、形や河、山読みを重視した結果。
しかし、岸野が15巡目に追っかけリーチ。
これに一発で夢野が打ち12300点。岸野にとっては大きなアガり、夢野にとっては大きな打ち込みになった局だった。
また2回戦はその後、弥生と岸野の攻め合いが続いたが
1着-弥生、2-岸野、3-高根、4-夢野 の着順となった。
★4回戦
(座順)高根-弥生-夢野-坂井
東一局一本場、北家の坂井がカンツのドラを1枚離してからの北ドラ3を弥生から打ち獲り、そのリードを保ち、高根と1、2フィニィッシュ。
1着-高根、2-坂井、3-弥生、4-夢野
★5回戦
(座順)岸野-弥生-高根-坂井
70000点トップを獲れば大逆転できる岸野、45000点トップが条件の弥生が、渾身で攻めるも、坂井に3連続でかわされてしまう。高根も途中90000点以上の加点という条件もあった。
結果、弥生、岸野、高根、共にかなり高い条件の中での闘いで、坂井が余裕をもって逃げ切った形となった。
1着-高根、2-岸野、3-弥生、4-坂井
【Aリーグ】の結果、1位-齋藤、2位-坂井、3位-近野となり、この3選手がWWKIN
G決定戦出場となりました。おめでとうございます!
【Bリーグ1卓】
★1回戦
(座順)酒井-白石-北山-有田
北山の攻撃が目立った半荘だったが、南二局、酒井への8000点(役牌、ホンイツ、ドラ1)の打ち込みが
痛かった。酒井は元々守りには定評があり、点数をできるだけ削られないよう、我慢をしていた。有田は中々打点が伴わず苦しい展開。
そしてオーラス、ドラ
北山が
の本手リーチ。しかし同巡、白石も本手でリーチ。
これに三萬を一発でツモり上げ、白石がトップで終了した。
1着-白石、2-酒井、-3北山、4-有田
★2回戦
(座順)有田-酒井-北山-白石
2回戦は1回戦の借りを返すべく有田が奮起。東場から点数を伸ばし、着順が1回戦とまったく逆の結果となった。
1着-有田、2-北山、3-酒井、4-白石
★3回戦
(座順)酒井-白石-北山-有田
3回戦は、東二局北山が有田へ12000点の打ち込みあったが、その後北山は、持ち前の攻撃力で逆境をはね返し、酒井をラスにして逆転トップ。そしてトータルで有田、北山、酒井がほぼ並び、4回戦勝負となった。白石は△94.5とかなり苦しくなった。
1着-北山、2-有田、3-白石、4-酒井
●4回戦の前に
【Bリーグ2卓】
★1回戦
(座順)加藤-高橋-下野-真栄田
この1回戦は高橋のトップ。この1回戦の東二局一本場ドラ5ソウ、の局について少し話してみたい。
高橋のホンイツ仕掛けに対し、下家の下野も仕掛け。
ポン ポン
ここにドラの5ソウを引き入れ
ポン ポン
東を切れば5200のテンパイ。下野は東を勝負せず
六萬の対子落としへ。その後6ソウをツモり東タンキに。タラレバだが東が通っていれば、アガり逃しになっていたかも知れない。東は打たない、と決めていたならばそれもOK
だが、外から観ていた気配だけでは、東の《ロン》だけはなさそうに感じた。リスクも確かにあるが、リターン(5200)、待ち(リャンメン)も考え、下野にとって勝負所だったのかも知れない。
その後高橋が大連荘してトップ。加藤は手堅く2着を守った形の1回戦だった。
1着-高橋、2-加藤、3-真栄田、4-下野
★2回戦
(座順)真栄田-高橋-加藤-下野
2回戦オーラス、ドラ5萬、ようやく下野に高打点、そしてトップになるチャンス手が。
8巡目親でリーチ
この6ソウタンキにきっと感じるものがあったのだろう。
見事ツモって6000オール。
一本場では、真栄田が早くも4巡テンパイ、ドラ9ソウ
2着なので2、3巡ダマテンしていたが、点数を伸ばしたいという思いであろう、リーチに踏みきって~難なく6ソウ(裏ドラ6ソウ)をツモり上げ、2100-4100で2着。
1着-下野、2-真栄田、3-高橋、4-加藤
★3回戦
(座順)高橋-真栄田-加藤-下野
東一局、ドラ
8巡目加藤リーチ
これをアガれれば、勢いがつきそうな予感がするが…。加藤のツモに力が入る。
そして高橋から六萬が出、8000点。加藤のペースになるか!?
オーラスを迎え、加藤は36200点のトップ目、高橋が32200点の2着目。
17巡目、高橋リーチ。が、同巡加藤が北バックの400-700、トップで終了。
1着-加藤、2-高橋、3-下野、4-真栄田
●ここでBリーグ1卓、2卓の3回戦終了時のポイントを全体で確認してみると、
1位 加藤 67.8
2位 有田 58.2
3位 北山 51.5
4位 酒井 41.7
5位 下野 4.9
6位 高橋 0.8
7位 白石 △94.5
8位 真栄田 △132.5
と、真栄田、白石はかなり厳しいが、6位の高橋まで、特に上位4選手は大接戦の状態。上位2選手の次期Aリーグ昇級をかけての最後の闘いが始まる。
【Bリーグ1卓4回戦】
(座順)白石-有田-北山-酒井
オーラスまでは、かわし、かわされで、オーラス時の状況は
酒井 37000点
白石 32200点
北山 31400点
有田 19400点
北山、有田はとにかく酒井を上回りたいが、2卓の結果次第では2着でもOK、のケースも若干あるが…。
酒井の手が軽い。
3巡目に
の好形イーシャンテンに。
これを難なくアガり切りトップで終了
1着-酒井、2-白石、3-北山、4-有田
1卓の卓内1位の酒井は、2卓で余程のことがない限り当確。3着だった北山は、ほぼ厳しい状況で終了した。
【Bリーグ2卓4回戦】
(座順)真栄田-下野-高橋-加藤
下野、高橋はとにかく大きなトップを獲り、加藤と着順差もつけたいところ。
東一局一本場、ドラ
下野5巡目リーチ
これを一発ツモ(裏イチ)で3100-6100。まだまだ点数を伸ばさなければいけないが、望みをつなげるいいアガりであった。
高橋も南3局で4000オールをツモり上げ、大連荘に望みをつなげた。
しかし最後は、この日終始落ち着いていた加藤が、親でアガり~トップになり~次局伏せて終了、という結果になった。
1着-加藤、2-下野、3-高橋、4-真栄田
【Bリーグ】の結果、来期Aリーグへの昇級選手は、1位 加藤、2位 酒井、となりました。おめでとうございます!
以上、2019年度プロリーグ最終節のレポートとさせていただきます。
来期2020年度前期(第11期)プロリーグは4月5日(日)に開幕の予定です。
また注目、応援、よろしくお願いいたします。
2020年2月13日
執筆者:山本聡プロ
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