第3節
レポート
今期プロリーグもいよいよ折り返しとなる第3節が6月10日に開催された。WW KING板川和俊プロへの挑戦権をかけた熱戦の模様について、私(坂井準司)が対局したD卓を中心にレポートをお届けしたい。
【D卓1回戦】 有田P 高根P 坂井P 斉藤P
開局序盤から仕掛けたのは坂井プロ。⑧ポンから筒子のチンイツに一直線。
ポン
すると、斉藤プロも萬子のチンイツで仕掛け返す。
ポン
更に高根プロもドラ9ポンからソウズの一色手で参戦!3者による壮絶な殴り合いとなったが、斉藤プロが八をツモり、2000・4000の先制となった。これが呼び水となったか、この半荘は次局以降も満貫クラスのアガリが飛び交う超打撃戦に。点棒移動だけを簡単に記すと
東2局 親高根プロ 4000オールツモ、12000出和了(放銃坂井プロ)
東3局 親坂井プロ 2600オールツモ、9600出和了(放銃高根プロ)
東4局 坂井プロ 2000・4000ツモ
南2局 斉藤プロ 8000出和了(放銃有田プロ)
と、このような状況に。そして決め手となったのは南4局
リーチ一発ツモ ドラ 裏ドラ
親の斉藤プロが安目ながら一発でツモって4000オール!トップをものにした。(2着高根プロ、3着坂井プロ、4着有田プロ)
【D卓2回戦】 斉藤P 弥生P 坂井P 有田P
1回戦とはうってかわって小場となった2回戦。東場に3回あがった坂井プロがトップ目で迎えた南2局、有田プロが渾身の1300・2600の和了でトップ目に迫るが、ラス目の弥生プロがここから奮起。南3局、先行リーチの有田プロから2000点を直撃すると、オーラスは次の手をツモって3着に。 トップは坂井プロ、シバ差2着が斉藤プロで有田プロは2連敗となってしまった、
リーチツモ ドラ
D卓3回戦 弥生P 高根P 有田P 斉藤P
この日の斉藤プロは絶好調。トップ・2着で迎えたこの半荘も東4局の親番で連荘を重ねダントツのトップ目に。逆に調子が今ひとつに見えたのが有田プロ。この半荘も斉藤プロの連荘後に高根プロから
ロン ドラ
このドラ単騎8000を直撃して2着に浮上、トップ逆転も狙えるかと思われたが、その後手牌が伸びず。オーラス、弥生プロとの和了競争を制して2着になるのがやっとであった。(3着弥生プロ、4着高根プロ)
【D卓4回戦】 斉藤P 弥生P 坂井P 高根P
東3局に弥生プロが開けた手牌が強烈!
リーチツモ ドラ 裏ドラ
この日D卓の最長不倒「4000・8000!」のアガリ
その後、坂井プロが跳満(1123一二三789①②③ ロン1)出アガリ、斉藤プロがリーヅモドラ2の2000・4000で追いかけるが及ばず、弥生プロが逃げ切りトップ。
(2着斉藤プロ、3着坂井プロ、4着高根プロ)
【D卓5回戦】 高根P 有田P 弥生P 坂井P
有田プロが東3局に弥生プロから8000出アガリ、東4局には3000・6000ツモアガリとダントツのトップ目になるが、南場の親で高根プロが4000オールで追い上げる。オーラス、親の坂井プロが連荘で粘るも、最後は高根プロが和了って逆転トップをもぎとった。(2着有田プロ、3着坂井プロ、4着弥生プロ)
この日のD卓はオール連帯の斉藤プロが+137.9と荒稼ぎ。坂井プロが+3.9とかろうじて浮きをキープ。弥生プロ、高根プロ、有田プロの3人がそれぞれ30~50P沈むという結果となった。
B卓は3回戦で四暗刻をツモッた真栄田プロがトータル卓内トップの+53.3
ドラ ツモ
近野プロが堅実に+6.6とプラスに抑え、総合でも1位の座に。
C卓は中田プロと山本プロが大爆発!二人とも100P以上を叩きだし、中田プロは総合2位に、山本プロは前節までの借金を返済してプラスの世界に。
別日に行われていたA卓では清原プロが+53.3、加藤プロが+24.4とポイントを上乗せし、トータルでも上位を狙える好位置に。(加藤プロ6位、清原プロ7位)
開始時トータル首位の白石プロは▲19.3で総合3位となった。
プロリーグも残すところあと2節。上位陣の混戦模様が続く中、ますますヒートアップする戦いに今後も注目していきたい。
2018年6月25日
執筆者:坂井準司プロ