成績
優勝者コメント
大会模様
レポート
3月26日(日)はマツオカ株式会社本社にて、「2016年度 第2回ウィナーズカップ」が開催され、MCWWの様々な大会でシード権を勝ち得た16名による熱い戦いが繰り広げられました。
まずは予選4卓開催による2回戦、組み合わせは以下の様に決まりました。
【1卓】
ディフェンディング:井本裕之さん
プロアマ秋合戦 優勝プロ:酒井佑介プロ
京都道場 前期優勝:高橋末治さん
最多トップ賞:佐藤智一さん
【2卓】
前期プロリーグ 優勝:中田一幸プロ
プロアマ秋合戦 優勝アマ:高濃祥平さん
大阪道場 後期優勝:曽我さん
夏杯 優勝:ジュンジー坂井さん
【3卓】
プロアマ春合戦 優勝プロ:板川和俊プロ
弥生杯 優勝:高根昭裕プロ
京都道場 後期優勝:加藤博士さん
プロアマ春合戦 優勝アマ:大屋克巳さん
【4卓】
後期プロリーグ 優勝:近野理智男プロ
冬杯 優勝:尾形憲治さん
最多対局賞:らくがんさん
大阪道場 前期優勝:小西隆之さん
2016年度MCWWウィナーズカップは各グループが2回戦のトーナメント戦、上位2名までが準決勝へ進出。
準決勝(8名→4名×2卓)は2回戦行い、各卓上位2名が決勝へ進出。
そして決勝は2回戦合計で優勝者を決めるというシステムです。
予選
【1卓】
一回戦を終えて酒井プロ(+43.7)井本さん(+22.0)佐藤さん(▲17.8)、高橋さん(▲47.9)の成績持ち越しで東家井本さん、南家酒井プロ、西家高橋さん、北家佐藤さんで準決勝への進出をかけた最終局がスタート。
一回戦目にラスを押し付けられた佐藤さんが一歩も怯まず、他家の本手にぶつけてくるが、東一局、二局、とリーチが不発に終わり、佐藤さんとしては非常に苦しい状況となる。
一方、一回戦目をトップで終了した酒井プロには軽い手が多く、早くも準決勝へ王手をかける点数となった。
佐藤さんと同じく、一回戦目をプラスで終えた酒井プロと井本さんを追いかける立場の高橋さんが、東三局の親番で佐藤さんのリーチをかわして連荘する。ここでポイントを詰めるためにも意地でも上がりたいところだったが、入れたテンパイがまさかの酒井プロの頭ハネで交わされ、高橋さんにも厳しい展開となった。
最終的に、高橋さんが満貫ツモもしくは井本さんから5200直撃という条件を前に、以下の手を作り上げたが、
ポン ポン
惜しくもあがりきることができず、手が入り勢いの止まらない酒井プロと粘り強い麻雀を見せる井本さんの勝ち上がりとなった。
★通過──井本さん、酒井佑介プロ
【2卓】
2卓は全員基本をしっかり押さえた中で、打ち方の鋭い面子が集まった印象を受ける面子。東一局から高濃さんが先制リーチを打ち、一発でツモって満貫のあがりを決め、調子の良さを感じさせた。他家の手もそれぞれ早かったが、それ以上に高濃さんの手が早くて高い。
親番、以下の形でリーチを打つと、これまた一発でツモって強烈な6000オール。
ツモ ドラ
南場に入った時にはすでに5万点を越し、リードを広げていた高濃さんを捲るのは厳しい。となると、必然的に後は熾烈な2着争いの様相となった。
ラスを回避したい曽我さんが粘り強くテンパイを入れ続けるものの、中田プロがそのあたり牌をきっちり使い切る手組みを見せる。そんな中、ジュンジー坂井さんが2000オールのあがりを決め、2着で終了した。
何とかプラスで終了することができたジュンジー坂井さんが次戦トップに輝く。そして高濃さんも手堅く2着でまとめあげ、この二人がベスト8へ駒を進める結果となった。
★通過──高濃祥平さん、ジュンジー坂井さん
【3卓】
怒涛の連勝中の板川プロの快進撃が止まらず、ソツのない麻雀で強さを見せつけました。
そんな中、高根プロが国士無双の和了を決め、強豪の加藤さん、大屋さんも最後まで粘るに粘るもあと一歩及ばず、二人のプロが準決勝へ駒を進めました。
★通過──板川和俊プロ、高根昭裕プロ
【4卓】
1回戦は近野プロが東ラス、親のらくがんさんから以下のリーチが入る中、
現物の⑥ピンでピンフ1000点を和了り、これで波に乗ったのか、南場は近野プロの独壇場となります。
しかし2回戦、近野プロの順位が大逆転し大混戦になる中、時間切れで迎えたオーラス。
尾形さんが渾身のホンイツ3フーロに。5巡目からテンパイが入っていた小西さんが、これに対して真っ向勝負!
結果、尾形さんに軍配が上がりました。
★通過──近野理智男プロ、尾形憲治さん
準決勝
【1卓】板川和俊プロ、高濃祥平さん、尾形憲治さん、井本裕之さん
★通過──板川和俊プロ、高濃祥平さん
【2卓】高根昭裕プロ、ジュンジー坂井さん、酒井佑介プロ、近野理智男プロ
立ち上がりから坂井さんを除く三者が早い和了を決める展開で、坂井さんにとっては苦しい展開か?と思われた。
しかし南3局、坂井さんが以下の手でリーチ。
ドラ
また下家の酒井プロにも勝負手が入り、以下の手をダマテンに。
結果、見事坂井さんが⑨ピンをツモりあげ、3000-6000
このあがりが決め手となり、1回戦はジュンジー坂井さんがトップに立ちました。
しかし、MCWWプロもただでは終わりません。
2回戦は近野プロ・酒井プロの叩き合いかと思えば、今度は高根プロが南1局に次の手でリーチ。
終盤⑦ピンをツモり、3000-6000。このあがりで大接戦となり、オーラスまでもつれこみましたが、最後は近野プロが700-1300をツモり、酒井プロと共に決勝進出をものにしました。
★通過──酒井佑介プロ、近野理智男プロ
決勝
【1回戦】東家(近野)、南家(酒井)、西家(高濃)、北家(板川)
厳しい対局が繰り返される中、それぞれの打ち手の持ち味を最大限に活かし勝ち抜いた板川プロ、近野プロ、酒井プロ、高濃さん。残り2半荘で今回のウィナーズカップの優勝者決まる決勝卓、各選手が熱い闘牌をすることは、対局が始まる前から容易に想像できた。
東1局目から親(近野プロ)が先手で聴牌を入れるも、受け高濃さんが追いつき、果高濃さんが近野プロに当たり牌を掴ませ裏ドラも加えマンガンの仕上がりとなる。
ロン ドラ
東2局親の酒井プロも高濃さんに負けまいとリーチを入れ1300オールの上がりをする。
東2局2本場、高濃さんから再度リーチが入る。これが板川プロの発を討ち取り、裏ドラがまさかの発となる。
ロン ドラ
東3局、板川プロもこのままでは終わらせないとマンガンの見えるホンイツ仕掛けをする。
ポン ポン
ドラ
しかし残りの山も少なくなった所で場に見えないドラを⑧ピン掴み、一から頭の差し替えを行う。ここで少しでも点棒を取り戻したい近野プロも役なしの聴牌を入れ粘っていたが、⑧ピンを掴む。河をホンイツと読み、押すがこれ手痛いマンガンの放縦となる。
南1局2本場、高濃さん⑤ピンポン、近野プロ九、④をポンと仕掛ける中、酒井プロが面前でリーチをかけ2着目の高濃さんから5200点を討ち取り、トップ目に王手をかける。
ロン ドラ
南4局、親の板川プロ、近野プロ、酒井プロ3者が聴牌を入れるが、酒井プロが近野プロよりマンガンの上がりを決め一荘目の勝利を収め大きなアドバンテージを得る。
ドラ
近野プロ
ポン
板川プロ
ポン
高濃さん
【1回戦目の結果】
酒井+48.0 高濃+25.7 板川▲18.9 近野▲54.8
【2回戦】東家(高濃)、南家(板川)、西家(近野)、北家(酒井)
東一局近野プロ、高濃さんに二人に確定面前三色の手が入るが上がりきれずの展開となる。
その中、東2局1本場、高濃さんがマンガンをツモ上がり、トップ目に躍り出る。
ポン
ドラ ツモ
東三局、親の近野プロはここで連チャンをしたいところ。ダブ東、ドラ1を仕掛けるが板川プロからリーチを受け、掴み合いの勝負となるがマンガン放縦となる。ポイント的にもお互い、板川プロも、近野プロ両名に取って点棒を取りたくないところから取らざるを得ない辛い展開となる。
ドラ ロン
東四局1本場、重要な折り返し地点を制したのは高濃さん。
以下の手配をリーチし、一発で9ソウをツモあがり、3000/6000。厳しい条件を各家に押しつけ優勝に近づける上がりとなる。
ドラ ツモ
南一局、親は高濃さん。ここでも板川プロ、近野プロ互いに高打点の聴牌が入り、酒井プロもリーチをかけて応戦するも板川プロへのマンガンの打ち込みとなる。
南二局は板川プロにとって最後の親番。平和や純チャンなど、様々な想定ができる配牌だったものの、最終的に一番安目の4ソウを引き入れてリーチ。裏ドラ2をのせて、2600オールの上がりとなる。
ドラ ツモ
ここから板川プロの怒涛の追撃が始まる。
一本場できっちりテンパイを入れて迎えた二本場、酒井プロからリーチがかかるが、以下の手をツモあがり2200オール。
ドラ ツモ
三本場は勝負強く手牌をまとめリーチ。⑧をカンしてリンシャンツモ、4300オールの上がりを決め、怒濤の上がりでポイントでもトータルトップに踊り出る。
四本場は流局したものの、きっちりとテンパイを入れて親番を維持。あまりの猛追に、見ている誰もが板川さんの優勝で幕を閉じるのかと思われた。
だがしかし、迎えた五本場で、今までじっくりと待ち構えていた酒井プロの渾身が倍満を炸裂する!
ドラ ツモ
勝利を目前にしておきながら、楽に勝利させないのが運命の神のいたずらなのか。
オーラスの親は酒井プロ。1本場、2本場と、細かいテンパイを入れて親番を維持し、優勝を狙う。
3本場でようやく勝負手が入り、以下の手をツモりあげる。
ドラ ツモ
これにより、板川プロと微差争いに持ち込んだ。
テンパイ料では順位が変動しないというポイント条件を、今まで追いかけていた板川プロに突きつける形となり、酒井プロの優勝に王手がかかる。
板川プロもあがれば勝ちという条件だったが、これがテンパイ止まり。最後は酒井プロが手牌を伏せて、条件が何度も入れ替わるという厳しい戦いを制し、優勝を決めた。
一日を通して、全6半荘を戦い抜いた決勝卓のメンツには、隠し切れない疲労の色が滲んでいた。しかしその場にいた全員で、最後の最後まで酒井プロの健闘をしっかりと称え、2016年度【Winner’s Cup】は終幕した。
2016年度の麻雀共同体WWのイベントで好成績を収め、見事進出した選手の皆様、本当にお疲れ様でした。そしてその雄姿を観戦するべく集まって頂いた皆様、本当にありがとうございました。
今このレポートを読んでいただいてるあなたも、2017年度の【Winner’s Cup】を目指して、ぜひ麻雀共同体WWのイベントにご参加ください!
2017年05月06日
執筆者:山本聡&清原康之
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