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【2016年度】道場王決定戦

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【2016年度】道場王決定戦

成績

レポート

3月から8月を前期、9月から翌年2月を後期とし、大阪と京都それぞれの麻雀道場の優勝者を募って3月1日、道場王決定戦が行われた。
決定戦に進出したのは大屋克巳さん、村上公成さん、たっきーさん、加藤博士さんというメンツで、四者とも各大会やイベントで常に好成績をたたき出す強者だけに、対局の内容も見ごたえのあるものとなるだろう。

1回戦、まずは先陣を切ったのは村上さん。起家で積み場を重ね、他家を圧倒する。苦戦を強いられたのは村上さんの下家にいた加藤さん。発、中、と仕掛け、場に白は1枚もなく、大三元の目が残っている勝負手を、村上さんにうまくタンヤオで捌かれ、ようやく巡ってきた親番でも中々あがりに結びつかず、東場は一人沈んだような点棒状況となっていた。
しかし、半期に及ぶ道場を勝ち抜いた猛者がこのまま黙っているはずはない。南場に入って、以下の手を大家さんから打ち取り、一気に息を吹き返す。

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今までの負債を帳消しにし、トップ目の村上さんに迫る勢いだったが、加藤さんに対して有効牌を絞れる位置に座した村上さんに軍配があがり、1回戦目は村上さんのトップで終了する。

続く2回戦、ここで猛追を見せたのが、初戦にラスを押し付けられた大屋さんだ。東3局の親番で、たっきーさんから鮮やかに18000点を打ち取った。

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その勢いを全く緩めることなく、オーラスまで戦いきった後には70000点を超える大きなトップとなっていた。1回戦目でトップを取った村上さんは大家さんの勢いに飲まれることなく2着で収め、2回戦終了時も暫定首位をキープしている。

道場王決定戦は合計4半荘の勝負。折り返し地点である3回戦に突入し、先ほどとは打って変わって小場になった。トップである村上さんに追いつきたい三者とっても、二着の大屋さんと40ポイントほどしか差がないため、勝利のために少しでも差を広げておきたい村上さんにとっても、非常にじれったい空気が続く。
迎えた微差のオーラスで、その空気を制したのはたっきーさん。1回戦目、2回戦目とマイナス続きだったところにトップを飾って、苦しくもなんとか優勝の目を残した結果となった。

3回戦を終了し、これまでのポイントは以下の通りとなった。

村上さん:58.3
大屋さん:43.5
たっきーさん:▲48.3
加藤さん:▲53.5

決定戦終了後に、村上さんは「3回戦目で失速した。あの時に自分が三着で大屋さんが二着だったことが響いた。4回戦目のために、3回戦目でもっと大屋さんとのポイントを離しておきたかった」と語ってくれた。

そして迎えた4回戦目、好調な滑り出しを見せたのは大屋さん。リーチ、ツモ、三暗刻をあがり、一人抜きん出た展開に。しかし、村上さんも指を加えてそれを見ているだけではない。加藤さんから以下の手を和了し、大屋さんの点差を詰める。

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こうなると、後は村上さんと大屋さんの着順勝負。
オーラスではたっきーさんが村上さんからタンヤオをあがって最後の粘りを見せる。たっきーさんに1500点を放銃したものの、まだマンツモ圏内で大屋さんを捲れる村上さんにとって、たっきーさんの連荘はありがたい。逆に大屋さんにとっては、早くトップを確定させたまま半荘を終了したい局面。
南4局1本場、これ以上続けさせてはなるまいと、軽く仕掛けた大屋さんがチャンタをツモりあがり、道場王決定戦は幕を閉じた。

道場王になるためには、まず前期、後期の道場で優勝しなくてはならない。そしてなおかつ、この道場王決定戦の4半荘で誰よりも高得点をたたき出さねばならない。
狭き門をくぐり抜け、勝利を掴んだその裏には、ここに至るまでに、1局、1半荘、1打に対して、真摯に麻雀を打ってきたからだろう。

優勝した大屋さん、本当におめでとうございました!
今これを読んでいるあなたも、次の道場王を目指してぜひ麻雀道場へ足をお運びください。

2017年03月03日
執筆者:弥生

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